埼玉県所沢市、狭山市、入間市の3市は、消防行政の広域化を検討している。概ね基本的な合意を示し、新たな消防拠点施設の建設も広域化実施時には整備したい考え。今後、各市の首長、消防長、消防団長の9名で構成される相互応援協定連絡協議会を通じ、協議を進めていく。
広域化問題は、平成2年ごろに浮上。同8年ごろから、消化活動時や大規模災害時におけるより一層の体制強化などを目的に検討を開始した。メリットとして①単体時よりも効率的な人員の配置②施設や機械設備などのコスト縮減③財政の軽減④はしご車など特殊車両の適正配置--などが挙げられる。
また広域化に併せて、新消防拠点施設の整備も計画。詳細については未定だが、広域化実施までに整備する考え。既存施設については、概ね適正に配置されているため、状況に応じ検討していく。
今回の3市は、埼玉県内で第2ブロックにあたり、現在、10か所の消防本部が置かれている。また3市を除き同ブロックでは、すべて広域化されている状況。相互支援関連では、消化活動に関する相互支援協定や大規模災害時における相互支援に関する協定などが締結されている。
各市の主な消防施設は次のとおり。
▼所沢市
▽本部(けやき台1-13-11)=RC造3階建て、延べ2、928・96㎡▽西分署(北野3006-1)=RC造2階建て、同905・66㎡▽南分署(山口182-2)=RC造2階建て、同687・8㎡▽東消防署(上安松974-1)=RC造2階建て、同1、352・24㎡▽北分署(神米金256-4)=RC造2階建て、同1、026・07㎡▽柳瀬分署(東所沢4-12-1)=RC造2階建て、同675・27㎡
▼狭山市
▽本部(上奥富1172)=RC造4階建て、同4、457・294㎡▽富士見分署(中央4-15-10)=RC造2階建て、同447・556㎡▽広瀬分署(上広瀬1832-7)=RC造2階建て、同518・53㎡▽水野分署(水野15-1)=RC造2階建て、同550・196㎡
▼入間市
▽本部(小谷田581)=RC造3階建て、同2、527・334㎡▽藤沢分署(下藤沢858-1)=RC造2階建て、同630・75㎡▽西武分署(野田2182)=RC造2階建て、同567・8㎡