農林水産省関東農政局は施工体制台帳と現場での施工体制が一致しているかのチェックについて、これまでの方法や書式をバージョンアップさせ、点検マニュアルを策定し各事務所でそれぞれ点検作業に本格的に着手している。
元請けの下請けに対する実質的関与で、提出された施工体制台帳どおりに現場が動いているかのチェックは入札適正化法施行によって従来よりまして重点項目になっている。同局では土木工事3、000万円以上、建築工事4、500万円以上を対象に各出先事務所および事業所の主任監督員らが点検作業に本格的に取り掛かっている。
具体的な点検項目は①技術者の専任②発注者との協議③住民への説明④官公庁等への届出⑤近隣工事との調整⑥施工計画⑦工程管理⑧出来高品質管理⑨完成検査⑩安全管理⑪下請けの施工調整および指導監督の11項目におよぶ。
点検回数は①着手前・変更時②施工中③施工中の定期の段階に分かれ、①は仮に変更があった場合はその都度点検を行うということ。②は着手後の早期に1回点検し、③は着手後月に1回は定期的に行うこととしている。
これらの点検項目の書かれた書式をもち、○と×を書き込み、仮に×がある場合には改善要求を出す。今のところ、そのような現場は見当たらないとしている。
国土交通省関東地方整備局は建設業法に関する相談窓口を建政部に設置しており、同法にかかることや許可の取り方・経営事項審査内容などの基本的なことを総合的に網羅する専用ホームページを近く開設することを明らかにした。
同法に関する疑問や相談は6月11日から専用電話と電子メールで対応しているが、建設業の許可や経営事項審査、技術者制度などの比較的問い合わせの多い事項などについては基本的なことはホームページに掲載し全体的に網羅した方が衆知徹底が可能なことことから開設するもの。
これまで4、000超の問い合わせが来ており、ホームページ開設後はさらに増加が見込まれ、局・建政部への期待は高まりそうだ。