記事

事業者
国土交通省

測量士資格を改正へ/具体的議論は今後内部で

2009/04/16 本社配信

 国土地理院は、測量士資格の制度を改正する。地理空間情報の活用を含んだ能力が求められるものとなる見通しで、具体的な内容はこれから検討を進めていく。

 測量士資格制度の改正は、21~30年度を計画期間とする『基本測量に関する長期計画』案にも盛り込んでいる。同計画では地理空間情報の整備・利用を企画できる人材育成を掲げており、資格制度改正もこれに併せて行うもの。

 資格改正にあたっての議論は同院内部で行う。改正内容や改正時期、既存資格保持者との整合など「具体的な事項はすべてこれからの議論によって決める」(国土地理院企画部)ことになる。

 なお国土地理院長の私的諮問機関「測量行政懇談会」(委員長・中村英夫 武蔵工業大学学長)の測量資格制度部会では、資格制度見直しの方向性について検討を行っている。21年3月3日に行われた会合では「測量士の価値が高められる見直しが望ましい」「現行測量士試験は難しく、試験合格のみを資格取得条件とすると測量士を目指す者がますます少なくなる」「測量に関する専門養成施設と大学との連携も想定して検討すべき」「測量士に要求される資質について、さらに精査することが必要」などの意見が出されている。


紙媒体での情報収集をご希望の方は
建設新聞を御覧ください。

建設新聞はこちら