東京都国分寺市の星野信夫市長は24日、(仮称)市民文化会館整備運営事業について、建物規模及び大ホール規模を縮小して建設する方針を明らかにした。これにより建設費は3億円弱、年間維持管理費は700~800万円の減少となる見通し。今後は議会にて承認後、建設検討委員会の設置や事業認可申請の手続きに入る考え。
(仮称)市民文化会館の建設にあたって、市は7月に市民アンケートを実施。この結果建設反対が賛成を上回ったものの、市民の声と判断するには回収率が低い(回収率27・8%)ことや文化会館建設を含む再開発事業全体の推進、建設反対は財政事情によるものが多いことなどを勘案し、市長方針として規模を縮小しての建設を決定した。
施設規模は当初の7、800㎡を7、300㎡に縮小。大ホールは当初の1000席を800席(うち可動200席)に縮小している。ほか小ホールやレストラン、会議室などを配置する。市では舞台芸術(演劇)を中心に音楽にも対応できる施設を目指している。
設計、建設、維持管理及び運営にはPFI制度を導入する。これにより建設費は約27億円を見込んでいたが、規模縮小によりさらに減額となる。事業スケジュールとしては14年6月に事業者決定、同10月に協定を締結する。工事は16年2月から18年2月を予定している。18年度開設。
施設建設予定地は西国分寺駅東再開発地区内(泉町二・三丁目、西恋ケ窪一丁目の一部)。敷地面積は約3、780㎡。
PFI事業化業務はパシフィックコンサルタンツ(多摩市、電話042・372・0111)が担当、実施要綱やスケジュールなどを検討した。