「行政は継続性が大切。計画したことは必ずやり遂げる」。佐久と南佐久建設事務所を統合した新たな佐久建設事務所の所長に就任して1カ月を迎えた。「個の力では何もできないが、職員一人ひとりの地道な積み重ねが結集した時、何倍もの力を発揮する」と、組織力の重要性を強調する。
平成12年に管理計画課長として赴任していた頃を振り返り「当時難航していた事業、計画した事業が着実に進んだ」と喜び、「住民は安心・安全な郷土を求めている。それに応えるため公共事業は必要」と力説。入札制度については「技術力に秀で、健全な経営をしている会社が生き延びる制度にしていかなければならない」と述べた。
管内は「高速交通網の拡充が活力につながっている」とし、「中部横断自動車道の延伸により、さらに地域は活性化し、発展していく」と展望。インフラ整備の担い手に対しては「地域を熟知した建設業の役割は重要であり、地域の業者を大切にしたいと思っている。各企業は得意とする専門分野に力を入れ、たゆまずに技術の研鑽を積む必要がある」と求めた。
昭和26年生まれ、57歳。東北大学工学部卒。長野市在住。妻と次男の3人暮らし。信条は「誠心誠意」。楽しみは登山やウォーキング。