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山梨県中北林務環境事務所

当初予算は27億円/新規3事業に着手

2009/05/08 山梨建設新聞

 県中北林務環境事務所(岩下正孝所長)は、21年度の事業概要を明らかにした。今年度は林道と治山合わせて27億300万円を投入し、18事業を推進する。内訳は林道9事業に10億700万円、治山9事業に16億9600万円を配分。

 なお、新規事業は県営作業道整備整備(4500万円)、山地災害総合減災対策治山事業(1億3000万円)、水源の里保全緊急整備(9400万円)の3事業。


【林道事業】

◆森林居住環境整備事業

 ・森林管理のほか、山村地域の生活道路や森林レクリエーションを利用目的とした林道網の整備

 ◇奥仙丈線=今年度は300mを整備。同路線は総延長1万2300mで幅員は5m。今年度分の工事は大日興業に発注済み。

 ◇金ケ岳線=今年度は660mを整備、上半期に発注予定。同路線は総延長9千100mで幅員は4m。

◆森林管理道開設事業

 ・森林整備に直結する林道網整備の整備を図るため管理道を開設。

 ◇大鳥居線=今年度は350mを整備、上半期に発注予定。同路線は総延長8600mで幅員は4m。

 ◇櫛形山支線=今年度は400mを整備、上半期に発注予定。同路線は総延長3600mで幅員は4m。

◆林道舗装事業

 ・一般車両の森林アクセス向上を目的に既設林道の舗装を行う。

 ◇小森川線=今年度は550mを整備、上半期に発注予定。同路線は総延長1万400mで幅員は4m。

 ◇桃ノ木鳩打線=今年度は935mを整備。同路線は総延長2700mで幅員は4m。

◆林道改良事業

 ・林道施設の機能回復や通行の安全確保を図るため既設林道の改良と森林施業の効率化を図るための接続路の整備を行う。

 ◇横尾山線=今年度は200mを整備、上半期に発注予定。

 ◇南アルプス線=今年度は155mを整備。

 ◇鈴嵐線=今年度は725mを整備、上半期に発注予定。

◆山村地域活性化林道整備事業

 ・山村地域の振興と定住環境の改善を目的に整備を実施する。

 ◇奥仙丈線=今年度は230mを整備、下半期に発注予定。同路線は総延長1万2300mで幅員は5m。

 ◇南アルプス線=今年度は2060mを整備、下半期に発注予定。同路線の計画総延長は2万9000mで幅員は4~5m。

◆●新県営作業道整備事業

 ・林道等に接続してよりきめ細かな路網を配置することにより、森林施業の効率化と生産性の向上を目的に整備を実施する。

 ◇鳩打1号線=今年度は500mを整備、上半期に発注予定。同路線は総延長1000mで幅員は3m。

 ◇奥山1号線=今年度は400mを整備、上半期に発注予定。同路線は総延長2100mで幅員は3m。

◆林道維持修繕事業

 ・崩落除去、側溝清掃、除草、除雪棟の業務委託。

◆林道整備事業

 ・防護施設等の整備を行う。

【治山事業】

◆復旧治山事業(南アルプス市大日向右支流ほか10件)

 ・山腹崩壊地、荒廃山地を対象に復旧整備を行い災害の防止を図る事業。

◆予防治山事業(北杜市上原ほか2件)

 ・山腹崩壊危険地、荒廃危険山地の崩壊等を未然に防止するための事業。

◆●新山地災害総合減災対策治山事業(中央市関原ほか1件)

 ・国、都道府県、市町村などと協働で策定した「山地災害減災計画」を基に、緊急避難体制のハード及びソフト整備を行う。

◆奥地保安林保全緊急対策事業(北杜市川俣川上流ほか6件)

 ・奥地水源地域の荒廃地の土砂流出防止などのため、治山ダム工、山腹工及び森林整備を実施。

◆水土保全(地域防災対策総合)治山事業(北杜市トコナメ沢ほか3件)

 ・山地災害危険地の集中した地域や、水土保全機能の高度発揮のため、治山ダム工、山腹工及び森林整備等を実施し、山地災害を未然に防止する。

◆●新水源の里保全緊急整備事業(甲府市寺川)

 ・山村集落周辺の荒廃地や荒廃森林において、集落の山地災害の防止のための対策や、地域住民等の参画も得ながら、治山施設と水源林等の整備を実施。

◆小規模治山事業(危険地)

 ・国補事業で対応できない小規模な山腹崩壊、荒廃渓流について地元からの要望及び独自踏査結果により実施する。

◆治山施設維持事業

◆林業施設景観形成事業

[管内概要]

 ・中北林務環境事務所の管轄地域は総面積13万3599haで、行政区域は甲府市、南アルプス市、甲斐市、中央市、昭和町、韮崎市、北杜市(全県面積の約30%)。北部から西部にかけては、長野県に接し、その他は峡東、峡南、富士・東部の各林務環境事務所管内と接している。

森林面積は国有林が1169ha、県有林が5万5559ha、民有林が3万5109haの計9万1837ha。



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