帝国データバンク(TDB)は8日、業界再編に対する企業の意識調査の結果を公表した。今後、業界再編が「進展する」と考える企業は45・5%となっている。一方で、「まったく進まないと思う」(8・2%)と「ほとんど進まないと思う」(25・6%)を合計すると、33・8%の企業は、今後業界再編は「進展しない」と回答した。業界別では「建設」が最多で、48・4%となっている。
業界再編の二大理由は「市場の縮小」(45・1%)と「価格競争の激化」(42・8%)となった。特に「建設」では「市場の縮小」が51・8%と半数を超えており、公共事業削減の流れの中で、厳しい市場環境を反映した結果となっている。
具体的な意見としては「建設業の場合、競争入札による受注形態であるため、双方の体力の問題以外では合併のメリットは見出し難い」(建設、大分県)などがあった。