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国土交通省常陸河川国道事務所

桜川筑西IC関連延伸で測量や予備設計/51号潮来BPで用買着手/21年度事業

2009/05/12 日本工業経済新聞(茨城版)

 国土交通省常陸河川国道事務所は、平成21年度事業の概要をまとめた。事業費は、河川39億7000万円、道路74億3600万円の合計114億600万円(20年度当初比4%減)。河川事業では、那珂川下流部改修事業に15億4800万円を計上し、JR水郡線橋梁・水府橋架け換えの上部工や橋梁取付工を推進。桜川親水空間整備事業(水戸市)では親水拠点や遊歩道の整備を進める。道路事業では、新規に国道50号桜川筑西IC関連の延伸(桜川市長方~中泉、L1・2km)に着手し、路線測量や予備設計を実施する。国道6号千代田石岡バイパスでは調査設計や用地買収、改良工事などを推進。国道51号潮来バイパスでは、用地測量を進めて用地買収に着手する。

 

 常陸河川国道の21年度の主な事業は次のとおり。

 【河川事業】

 那珂川下流部の改修では、水郡線橋梁と水府橋の改築と河川改修を推進。全体工事内容は、鉄道橋改築(6径間連続PC箱桁橋、橋長337m)、道路橋改築(6径間連続非合成鋼箱桁橋、橋長354m)、築堤1500m。11年度から事業着手しており、24年度までの計画。全体事業費は約180億円。21年度は、事業費15億4800万円で、2橋梁の上部工および橋梁取付工、附帯道路工を推進する。

 桜川親水空間整備事業では、1億9400万円の事業費で親水拠点や遊歩道の整備を進める。発注見通しによると、桜川環境整備工事(親水階段工850㎡、スロープ工2カ所など、水戸市若宮町)を第2四半期に発注の予定。

 久慈川上流部小倉築堤(常陸大宮市小倉)には1億900万円を計上。用地および補償、築堤工を実施する。発注見通しによると、築堤工事(築堤盛土2200立方mなど)を第1四半期に発注の計画。全体計画は、用地および補償、築堤(L1850m)、樋管整備など。全体事業費は約17億円で、18年度に事業着手した。事業期間は27年度までの予定。

 そのほか、直轄河川維持修繕(堤防除草、天端舗装および補修など)に11億2900万円を予算化している。

 【道路事業】

 新規で国道50号桜川筑西IC関連道路の延伸(桜川市長方~中泉)に着手する。20年3月に開通した北関東自動車道桜川筑西ICと国道50号の接続道路および50号拡幅区間(L1km)から、さらに西側約1・2kmへ伸ばし、現在の2車線を4車線とする。規格は3種1級(80km/m)、幅員は27m。21年度は路線測量や予備設計を進める。

 国道6号千代田石岡バイパスには18億8800万円を計上。かすみがうら市市川から石岡市中津川(県道石岡田伏土浦線)まで(L3km)では調査設計や用地買収、埋蔵文化財調査、改良工事、恋瀬橋工事を推進。石岡市中津川から石岡市東大橋まで(L2・8km)では調査設計や用地買収、文化財調査、改良工事を進める。発注見通しによると、恋瀬川橋上部工事(橋長L160・5m)を第1四半期に発注の予定。

 そのほかの改築事業では、国道6号大和田拡幅(日立市神田町~大みか町、L3・3km)では、20年度に引き続き調査設計や用地測量を推進。

 国道50号下館バイパス(筑西市下川島~横塚、L10・6km)では、調査設計や用地買収、改良工事を進める。

 国道51号潮来バイパス(潮来市小泉~洲崎、L2・5km)では用地測量を進め、用地買収に着手する。

 維持修繕事業では、国道6号浜田地先ほか2カ所で橋梁補修工を、6号日立市宮田町地先で法面補修工などを実施する。

 交通安全事業は、国道6号では日立市公設市場前交差点ほか8カ所で、国道50号では水戸市サントル仙波交差点ほか7カ所で、国道51号では鹿嶋市鹿島消防署南交差点ほか6カ所で計画。水戸市の国道50号桜ノ牧高校前から小吹町入口まで(L0・7km)では上下線に自転車道を整備する。

 電線共同溝整備は、国道6号は日立市日高町ほか1カ所で、国道50号では結城市結城ほか4カ所で実施する



【図=桜川筑西IC延伸位置】

桜川筑西IC006803.jpg

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