寒川町倉見地区に東海道新幹線の新駅設置を求めるため、県をはじめ沿線の自治体、経済団体で組織する「神奈川県東海道新幹線新駅設置促進期成同盟会(会長・松沢成文知事)は八日、中区のロイヤルホールヨコハマにおいて平成二十一年度総会を開催した。新幹線を運行する東海旅客鉄道㈱(JR東海)などに駅設置を働きかけていく決議案を採択した。
期成同盟会は八年に新駅の早期実現を図るため設立されたもので、JR東海、国、国会議員への積極的な要望活動を行っている。駅誘致を求める倉見地区は、相模川を挟んだ平塚市側地区とともに一体的なまちづくりを目指した「ツインシティ」の都市づくりに向けた取り組みが進められており、同盟会では、駅の誘致により県央・湘南都市圏の発展が見込まれるとしている。
席上、あいさつに立った松沢知事(写真)は「これまで新駅設置のためには新幹線の輸送力維持という大きな課題があったが、リニアが現実味を帯びてきたことにより、新駅誘致の取り巻く環境にも大きな状況の変化が生じてきた。好機と捉え、地域の方々と手を携え、地元の熱意を国やJR東海に伝え、新駅実現に向けて精力的な取り組みを進めていきたい」と述べた。