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茨城県下水道課

那珂久慈流域下水道水戸幹線-9月から基本設計着手

2001/08/31 日本工業経済新聞(茨城版)

 茨城県は、那珂久慈流域下水道に接続する水戸幹線(水戸市吉沼町~ひたちなか市長砂、延長約10km)の早期着工に向け、来月から基本設計に着手する。入札は9月20日を予定。下水道課によると、国の平成14年度概算要求に設計・工事費を計上。工事の実施にめどが立ったようだ。

 水戸幹線は市の駅南幹線から処理場「那珂久慈浄化センター」に結ぶ延長約10kmで計画。ルートは那珂川を潜り、ひたちなか市道、水戸勝田那珂湊線、馬渡水戸線、市道、国道245号の下を通す。

 事業スケジュールでは平成20年度の供用開始を予定しているが、施工規模と事業費を考え合わせると約8年と整備に余裕がなく、効率的な施工計画に基づいた早期着工が待たれている。

 一般的なシールド工事では、1工区を1km程度とみても2年から多くて2年半の工期がかかるため、供用開始までの年数を十分踏まえて工区割りを設定し、設計・工事の発注を行う方針だ。

 特に那珂川から馬渡中継ポンプ場までのNo7-5路線、No7-4路線は、河川横断や鉄道横断、地上権設定など関係機関との協議が多く、最大土被りが約40mと大深度であるため、一般的な施工方法では工事が難しいことが予想されている。

 今回の設計対象(延長10・138km)は次の通り。

【No7-1路線】(勝田幹線↓勝田第8処理分区)管路φ1、350mm、土被り13・0~14・5m=延長1、835m

【No7-2路線】(勝田第8処理分区↓主・瓜連馬渡線↓特殊マンホール↓勝田第9処理分区)管路φ1、350mm、土被り6・0~13・0m=延長2、175m

【No7-3路線】(勝田第9処理分区↓馬渡中継ポンプ場)管路φ900mm圧送、土被り1・2m=延長404m

【No7-4路線】(馬渡中継ポンプ場↓本郷橋・本郷川↓東中根交差点↓勝田第10処理分区)管路φ1、350mm、土被り27・0~43・0m=延長1、050m

【No7-5路線】(勝田第10処理分区↓高場排水路↓西中根交差点↓特殊マンホール↓長者橋・中丸川↓茨城交通湊線↓三叉路・陸上自衛隊前↓小場江堰用水路↓特殊マンホール↓特殊マンホール↓那珂川↓特殊マンホール)管路φ1、350mm、土被り16・5~38・5m=延長4、674m



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