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建設業労働災害防止協会長野県支部

建災防長野支部/9分会が死亡ゼロ達成/災害ゼロから危険ゼロへ

2009/05/28 長野建設新聞

 建設業労働災害防止協会長野県支部(佐々木力支部長)は26日、第46回の代議員会を開き、平成20年度に「死亡ゼロ」を達成した9分会に対して、佐々木支部長より表彰状が分会代表者に手渡された。同支部長は「労働災害は計り知れない諸々の弊害をもたらす。真にあってはならないとの認識に立ち、災害ゼロから危険ゼロへの実現を目指した事業を展開していきたい」と抱負を述べた。

 20年度の県内の労働災害状況をみると、休業4日以上死傷総件数が全産業2067件(対前年度比マイナス29件)中、建設業は337件。前年度と比べ41件の大幅な減少となり、各社の取り組みが実を結んだ。しかし全産業で4割を占める死亡災害は、前年度より1人増加の7人となり、このうち5件が支部会員の結果となった。

 また来賓代表のあいさつで、県長野建設事務所の柳沢廣文所長は「9分会が栄えある表彰を授与されたことは栄誉あること」とその功績を称えるとともに、「県内外問わず、業界の厳しさが増している昨今、些細なことが重大災害につながるもの。トップ自らが先頭に立ち、一層の努力で、安心・安全の職場を目指してほしい」と呼びかけた。

 議事では、足場からの墜落防止措置などに関して、労働衛生規則が6月1日に改正されることに伴い、新たに「足場組み立てなど作業主任者能力向上教育」と「施工管理者等のための足場点検実務者研修」を実施するほか、労働安全衛生マネジメントやリスクアセスメントの普及・定着を図るための講習会・相談会を開催するなどの事業計画が、満場一致で可決された。

 労働災害「死亡ゼロ」で表彰された分会は南佐久、佐久、上小、諏訪、松筑、安曇野、大北、更埴、須坂の9分会。


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