茨城県境土地改良事務所は、昨年度に地区採択された利根下総地区の田園空間整備事業について、今年度は猿島郡三和町東山田地内の鵠戸沼排水路工事に着手する。予定では排水路240mを4工区に分け指名競争入札で第3四半期に発注する。
同事業は、農村の有する豊かな自然、農業伝統文化や農村景観等を展示物(田園博物館)として見立て、地域・都市住民のための自然歴史を楽しむ博物館として整備していくもので、総事業費に23億7、000万円が投じられる。
整備対象地は、県西及び県南地域の岩井市、水海道市、猿島郡五霞町、境町、猿島町、北相馬郡守谷町の6市町。
主な内容は、従来のほ場整備や集落緑化施設、農業用排水施設、農道、集落道、水辺環境整備、農村公園等のほか、コア施設(総合案内所)、サテライトミュージアム(地域にある伝統施設等)、コミュニティ施設、フットパス(田園散策路)、案内板設置などが計画されている。
このうち今年度は、猿島郡三和町東山田地内の鵠戸排水路工事を4工区で実施する。各工区ごとに60mの親水護岸工事を行うもので、指名競争で第3四半期の発注予定だ。