群馬県建築課はこれまでに、富士見村小暮地内にある畜産試験場再編整備で、研修棟、大家畜棟、農機具庫、汚水処理施設の建設に先立つ実施設計を神津設計事務所(東京都渋谷区、電話03-3374-2272)と県建築設計センター(前橋市元総社町2578-29、電話027-255-1101)の共同企業体へ外注した。設計の履行期限を14年1月31日までに設定。
研修棟の工事を13年度に、残る施設の工事を14年度以降に発注する方針だ。それぞれの施設規模は、研修棟がS造平屋建て、延べ床面積250㎡、大家畜棟がS造(一部RC造)平屋建て、延べ床面積4、500㎡、農機具庫がS造平屋建て、延べ床面積800㎡、汚水処理施設がRC造平屋建て、延べ床面積260㎡となっている。
なお、群馬県の畜産技術研究所及び改良普及のための中核施設として整備するとともに、公園的要素も取り入れ県民に開かれた施設を目指しているこの再編整備の全体計画面積は25ha。既存の試験場をふれあい、本館、飼料研究、養鶏研究、養豚研究、大家畜研究、環境研究、クリーンセンターの7エリアに分け整備する。
建物は一般県道前橋赤城線の東側で、国道353号をはさみ南北に配置する方針で、全体で62棟、総延べ床面積約2万2、700㎡となっている。
11年度から本格的に工事を行うための事業費を確保、メーン施設となる本館・総合実験棟のほか、養豚研究エリア、養鶏エリアの工事を発注しており、13年度にクリーンセンター内を整備することから、残エリアは、大家畜エリア、環境研究エリア、飼料研究エリアとなる。