野田市は、東武線川間駅北口駅前広場の都市計画を変更する。駅前広場を駅側近くに移動し、面積を拡大するとともに、アクセス道路の「都市計画道路尾崎中里線」の起点を変更する。変更に伴い、先月28日に市役所で説明会を開催。地域住民約13人が出席した。今後は、素案の縦覧、公聴会の開催、案の作成・縦覧、市の都市計画審議会への諮問・承認などを経て、県に付議し、年度内の決定・告示を目指す。
変更は「3・4・16都市計画道路尾崎中里線」の変更案件として県に諮る。道路は駅側に約30m延伸し、延長を約1930mから1960mに変更する。また、駅前広場は駅側に近づけ、面積を約3000㎡から約4500㎡に拡大し、併せてバリアフリー対応やタクシー動線、歩行者動線の変更など駅前ロータリーを改修する。
川間駅は市内6駅の中で最大の乗降客数を有し、駅勢圏は関宿中部・南部地域まで広がっている。南口は土地区画整理事業にあわせて駅前広場(約2200㎡)が整備されたが、北口は南口より利用者が多いにもかかわらず、81年に駅前広場が都市計画決定(約3000㎡)されて以来、未整備のまま事業化に至っていない。
しかし、駅周辺の宅地開発が進み、97年には川間駅北口に路線バスが乗り入れされ、03年には関宿地域と合併して新野田市となった。新市建設計画では「川間駅北口駅前広場の整備」が重点事業に位置付けられ、川間駅は関宿地域の最寄駅として機能強化が一層求められるようになった。
駅前広場の事業化に伴い、施設配置等を精査したところ、現在の都市計画決定区域では車両の待機場などの施設数が不足し、十分な歩道空間も確保されないことなどが判明した。また、駅前広場の位置については、81年当時は駅舎の整備計画があり、現在の位置に決定したが、その計画も実現しなかったため、駅前広場を駅側に近づけることが可能となった。
整備では、経済性や安全性、バリアフリーなどの観点から総合的な検討を行い、地域住民の声も反映しつつ、新たな駅前広場の区域(約4500㎡)を設定。この区域変更に伴い、都市計画道路尾崎中里線の起点についても駅側に約30m延伸させる必要があるため、都市計画道路部分もあわせて変更する。