県教育局は、県の六月補正予算に「まなびや計画」の前倒し実施に向けて八億九、五八九万円が計上されたことを受けて、県立高校の耐震化等事業を推進する。

　具体的に、大和高校Ｄ棟（ＰＣ造四階建て延べ一、六四一平方㍍）の耐震・改修工事を行うとともに、鎌倉高校体育館の解体除去工事を実施する。跡地にＣ棟（ＲＣ造三階建て延べ一、五八八平方㍍）を新築する予定で、今年度当初予算で、プロポーザル方式による設計を行うことにしている。

　また、柏陽、松陽、横須賀大津、横須賀工業の四校の耐震補強に向けた実施設計を行う。

　横浜緑ヶ丘、多摩の二校については、改築を前提とした基本調査に着手する。

　校舎棟の耐震化対策としてはこのほか、横浜緑ヶ丘、光陵、希望ヶ丘、港北、川和、舞岡、瀬谷、百合ヶ丘、藤沢西、相模原、大和、津久井の一二校の耐震事前調査にも着手する。

　松陽、大和、柏陽の三校については、仮設校舎も設置する。

　なお、今年度当初予算で改築に向けた設計費を計上していた希望ヶ丘高校については、改築計画を見直し、耐震・改修で対応することにした。

　このほか、大磯高校等一三一校の体育館のガラス飛散防止対策も実施する。

　六月補正では、県立図書館の防水工事、空調設備改修工事、太陽光発電設備工事に、一億一、四〇〇万円の予算計上も行っている。