内装仕上げ施工(天井)技能検定の鋼製下地工事作業1・2級、ボード仕上げ工事作業1・2級の実技試験が4・5両日、伊勢崎市宮子町の群馬県技能検定場で開催された。検定には群馬県内装仕上工事協同組合員計41人が受検に臨んだ。検定委員が見守る中、受検者は真剣に作業に取り組んだ。
群馬県では昭和55年度から内装仕上げ施工関係の検定が始まっており、平成16年度から受検資格が1級は実務経験12年以上から7年以上の者に、2級は5年以上から2年以上の者にそれぞれ緩和されており、今年度の受検者数は例年に比べ10人以上多く、これまでで一番多かった。受検資格の緩和や資格を保持していないと、将来に渡って業界に残っていくことが難しい現状が、受検者増の背景にある。
昨今では、現場に入る際の資料提出において、有資格者であることを証明しないと、その現場に入ることができない事例が増えてきており、資格取得が必須な状況となっている。こうしたことから同組合では、検定前にトライアルの位置づけとして実技指導を重ね、本番を迎える体制を整えており、昨年度までに鋼製1・2級、ボード1・2級で計499人の合格者を輩出している。
合格者には技能士章のほか、1級では厚生労働大臣名、2級では群馬県知事名の合格証書が交付され、「技能士」の称号が与えられる。1級合格者はその後、さらに上位資格であり、現場における上級職長となる各種基幹技能士を目指していく。
なお、今回の技能検定の学科試験は8月30日、合格発表は10月2日に行われる。