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埼玉県熊谷市

幹線3号線・都市計画道路籠原南通線、2路線整備推進へ

2001/09/14 埼玉建設新聞

 埼玉県熊谷市は、市街地と籠原副都心地区を東西に結ぶ幹線路ルートとなる都市計画道路荒川通線の延伸部にあたる幹線3号線とその接続先の都市計画道路籠原南通線の2路線整備推進へ、それぞれ測量調査、概略設計業務に着手する。ともに1、000m程度の道路改良事業となる。現在の東西交通は、国道17号、同バイパス、国道140号と大型の幹線道路があるが、熊谷警察署付近など交通集中による慢性的な渋滞が発生しており、その打開策として、また今後の都市形成上からも効果的な路線と位置付けられる。

 熊谷駅南側を東西に抜ける都計道荒川通線は、行田市境から駅前を抜け国道140号との交差点までの全線が完成。ここより西に向かって籠原中央第2土地区画整理事業地境までが幹線3号線ルート。国道140号から熊谷運動公園の区域までが既成しているが、その先は未整備。区整事業地境より西は、都計道籠原南通線となり、区画整理地内はほぼ完成、その先深谷市境までは籠原市営住宅の造成時に用地を確保、整備済みとなるほかは、未整備の状況。

 予算は、幹線3号線が、道路改良事業委託として360万円、籠原南大通線の道路改良事業委託には860万円を補正計上した。

 幹線3号線は、熊谷運動公園西側から区画整理境までの約1、300mが対象。幅員は16m程度。ほ場整備済みの区域をルートに取ることから、現道を利用して拡幅などで整備を進めていきたい考え。

 道路構造は平面の土工となるが区画整理境の奈良堰用水への橋梁、秩父鉄道線の引込み線との交差で、将来的には立体交差化も考えられている。

 概略設計では、14年度の工事が考えられている奈良堰用水路整備に関連して橋梁部分が中心になる。用水路改修と併せて整備することで工事の手戻りをなくしたい考えがある。

 また、途中の引込み線との立体交差は、事業者側との調整には着手していないため、設計には含まれないもよう。

 一方、籠原南通り線は、幅員16-22mで、県道との交差点部など28mで計画。区画整理地内以外が対象となり、県道美土里町新堀線から西の約1、000m区間となる。既存の市道などを利用して拡幅、新規に用地買収しての道路新設整備が中心になる。

 県道沿いには商店が建ち並ぶほか、自動車教習所、住宅地内を抜けるルート。



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