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千葉県山武郡市広域行政組合

消防本部・中央消防署の設計を公告/来年度に着工、12年4月の開設めざす

2009/07/08 日刊建設タイムズ

 山武郡市広域行政組合(東金市東岩崎1-17、管理者・志賀直温東金市長)は7日、「消防本部・中央消防署合同庁舎建築設計業務」の一般競争入札を公告した。設計は基本設計、実施設計、積算業務などを実施するもので、建築、設備、外構を含む一式。開札は今月29日に行う。予定価格は4830万円。設計の委託工期は10年3月15日。今年度で設計を完了させ、10年度に着工し、10-11年度の2か年で建設し、12年4月の開設を目指す。総事業費は約11億5000万円以内を想定。

 庁舎の建設場所は、同組合の所有する「環境アクアプラント」の敷地内で、東金市家徳384-2外地先。敷地約1万2000㎡のうち、汚物処理場用地の約7000㎡を使用する。

 施設は①事務所棟②車庫棟(2棟)③訓練棟(2棟)で構成。施設規模は事務所棟がRC造4階建て延べ約1770㎡、車庫棟がRC造(一部S造)平屋建て延べ約1200㎡とS造平屋建て延べ約300㎡。訓練棟はRC造2階建て延べ約320㎡とS造高さ7m・約15㎡。

 庁舎は、防災活動拠点及び高度情報化時代に対応した施設として整備する。日常の行政機能の拡充を図るとともに、大規模災害発生時に迅速で十分な支援体制が確保できる敷地や建物構造とし、高度情報化社会で情報処理システムを整備するなどOA化や消防業務のIT化を推進し、将来の消防IT基盤整備に柔軟に対応できる施設とする。

 また、情報収集室や作戦室などを整備し、消防緊急通信指令関係施設を充実させる。情報収集室は共同指令センターとともに、消防における災害対応の中枢となるもので、情報共有端末システム、情報共有表示システム及び防災情報共有システムを整備する。作戦室は大規模災害時の指揮本部となる。

 このほか、新エネルギーを採用し、ユニバーサルデザインを取り入れ、LCC(ライフサイクルコスト)の縮減に配慮し、長期的に安定した機能を保持する施設を目指す。

 同消防本部の既存庁舎は1967年の建設で、老朽化が著しく、耐震基準を満たしておらず、災害時に倒壊の危険があることから、新たに耐震性・耐火性に優れ、地域住民にとって利用しやすい施設を有した、災害時における活動拠点となる施設を整備することになった。

 既存の中央消防署は、所在地が東金市東金908-1地先。規模はRC造2階建て延べ667.5㎡。消防本部は山武郡市振興センター内(東金市岩崎1-17)に所在する。

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