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埼玉県川口市

斎場施設建、設地は領家5丁目地内

2001/09/18 埼玉建設新聞

 埼玉県川口市は、懸案事項となっている斎場施設の建設地を領家5丁目地内の工場跡地2万2、700㎡とする方針を固めた。9月定例議会の一般質問に岡村幸四郎市長が答弁した。市は、21日に開かれる斎場建設検討委員会(会長・田中徳兵衛川口商工会議所会頭、15人)で委員の承認を諮るとともに、周辺住民への説明会を始めており、いよいよ事業が動き出す。

 斎場建設予定地は、領家5-1地内の市南平給食センターに隣接した工作機械会社「池貝川口工場」跡地。今年2月に民事再生法を申請し、事実上倒産。施設は残っているが、既に操業を停止している。

 施設整備に向けて市は、21日に開催される斎場建設検討委で委員に説明、承認を受けられれば、同地を前提とした施設規模、機能について検討を進める。一方で周辺住民の理解を求め、早い時期に用地を取得したいとしている。

 検討委では当初、14年10月に提案書を岡村市長に提出、市はこれを受けて、15年度以降で基本計画の策定作業に着手する考えでいたが、建設地がほぼ確定したことで、作業進捗が早まりそうだ。また、斎場へのアクセスについても道路幅員が狭いことから今後、周辺整備の計画も必要としている。

 埼玉県内では30万人以上の市で斎場を持たないのは川口市だけ。このため、施設整備は市にとって長年の懸案事項となっており、これまでに一般炉13基、動物炉1基、汚物炉1基、予備炉1基の計16基が必要とし、大、中、小3つの式場を配置。駐車場や緑地帯を含めると2万3、600㎡の敷地が必要-との施設概要骨子を庁内組織として設置した検討委員会がまとめている。



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