平成二四年度開通目標のさがみ縦貫道路(仮称)寒川北ICへのアクセス道路となる(仮称)湘南台寒川線の未整備区間について、県は、藤沢市と寒川町による早期の都市計画決定をサポートしていく考えである。
六月定例議会の一般質問で、松沢知事は県としての考えを述べ、未整備区間については、県が事業主体となって実施していくことを示唆した。
(仮称)湘南台寒川線は、藤沢市北部の遠藤地区から慶応大学湘南キャンパス前、県道45号(丸子中山茅ヶ崎)を経て、寒川町宮山地区の県道46号(相模原茅ヶ崎)に至る幹線道路で、最終的には整備中の(仮称)寒川北ICに繋がる。
このうち、藤沢市遠藤地区から県道45号までの約二・八㌔については、藤沢市が市道遠藤宮原線として整備を進めている。既に約二・一㌔が供用済となっていて、残り区間約〇・七㌔についても平成二二年度の供用開始を目標としている。
未着工の区間として残っているのは、県道45号から県道46号までの区間で、地元からも早期の整備が望まれている。定例議会での松沢知事の答弁は、この区間についての県としての対応を述べたもので、(仮称)湘南台寒川線は県としても「かながわ交通計画」の一般幹線道路に位置づけ、(仮称)寒川ICへのアクセス機能も担うという観点からも、早期整備が必要という認識を示した。
県では、二一~二四年度中の供用開始を目標としているさがみ縦貫道路の各ICへの取付道路七箇所の整備に集中的に取り組んでいるところであり、(仮称)湘南台寒川線の未整備区間については、県が実施するとしてもその後になるものとみられる。