前橋市は21日、六供清掃工場管理棟において第3回目となる新清掃工場整備検討委員会を開いた。今回の委員会では、前回ではまだ一部だった基本構想案が全7章で提示され、各委員からの意見を聞いた。
構想案によると、新清掃工場の施設規模は1日あたりの処理量が450t。ただしこの数字は、現行のごみ処理体系を維持した場合の試算としていることから、今後、ごみの減量目標などを踏まえ、適正な規模を算定していくとしている。また、同処理量から算出した工場の概算整備事業費は180億円から270億円。同事業費についても、今後、施設規模の変更に伴い変化していくことになる。
施設は、工場棟、管理棟、軽量棟、車庫棟、ストックヤード棟、洗車棟などの建築物と構内道路、駐車場、植栽などで構成される。建築計画では、周囲の景観に配慮したデザインやメンテナンス性、耐久性にも配慮するなどとしたデザイン計画のほか、太陽光や雨水などの自然エネルギーを積極的に利用することや余熱が有効利用できる設備を導入することなどを設備計画として盛り込んだ。
また、処理方式については、焼却方式、焼却+排溶融方式、ガス化溶融方式の中から基本計画で検討を進めていくとした。
今後は、9月に第4回目の委員会を開き、そこで基本構想を固め、その後は基本計画の策定を進めていく。同構想案によれば、併行して環境影響評価も進め、24年度から設計・工事に取りかかっていくスケジュールになっている。