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環境リサイクルサポート/バイオ燃料で新プラント

2009/07/24 群馬建設新聞


廃食用油からバイオディーゼル燃料(=BDF)の製造を行っているNPO法人環境リサイクルサポート(須藤浩之理事長、玉村町川井23―5電話0270―50―1055)は、今年度に新プラント工場の建設を予定している。新工場建設は、農林水産省のバイオ燃料地域利用モデル実証事業の実施地区への採択が決まっており、10月頃までには指名競争入札で発注したいとしている。指名は3者以上になりそうだ。

新工場の建設地は未定としているが、重点地区としては玉村町を挙げており、今後同町内を中心に決定していく考えだ。工場の規模は、プラントが1日3000リットルの能力で、工場の床面積が200㎡程度。敷地は1000坪程を見込んでいる。工場には、廃食用油からBDFを製造するプラントのほかに、製品を入れておく屋外タンクや軽油の備蓄用の設備などが必要になってくる。現在、同法人が中心になって設計を進めている。

同法人は、これまでも食用油からBDFを製造する事業に取り組んでおり、すでに一般家庭からや事業系の廃油の収集ルートについて県内全域で確立している。また、今後は軽油に5%のBDFを混和したものを販売していくとしており、「入口も出口も確保されている」と話す。

須藤理事長は、「廃食用油を捨ててしまってはもったいない。5年前に法人を立ち上げたときは、再利用が周知されていなかったが、今はその考え方が広く普及してきていると感じる。食用油からBDFを作ることで、使えば使うほど二酸化炭素の削減につながる」と話し、今後の展開に期待を寄せている。新工場は、年度内には稼動する予定。


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