今年度の大型事業の一つとして注目される知的障害者更生施設「青い鳥成人寮」(甲府市下飯田2丁目)建設工事の一般競争入札が、来月末に公告される見通しとなった。
発注は建築・電気・機械の3分離で行う。「建築」については2工区で行う予定で、県内2者JVと単独業者。「電気」、「機械」についても県内2者JVでの施工となりそうだ。
新施設は敷地内にある旧老人ホーム(RC造平屋1278㎡)を取り壊して建てる。規模はRC造2階建てで、延べ床面積は2838㎡。建築工事は1730㎡と1108㎡に分けて行う。工期は13カ月間。設計は綜合建築設計事務所(甲府市住吉5丁目■055-227-5233)が手がけた。
旧老人ホームの解体は、鈴健興業(笛吹市)が担当。11月までの工期で進めている。
現施設はRC造2階建てで、延べ床面積は1457㎡、敷地面積は約4600㎡(旧老人ホーム含む)。昭和51年に建設された。新施設完成後に取り壊し、駐車場に整備する。
当初の計画では、今年度旧老人ホームを取り壊し、22年度新施設を建設、23年度現施設の解体や駐車場の整備を予定していたが、経済対策として計画を前倒しして行うことになった。
総事業費は10億2300万円程度を見込んでおり、当初予算では今年度事業費の7600万円のほか、22年度8億4500万円、23年度1億200万円を継続費として設定していた。
新施設は障害者自立支援法に基づいた「自立訓練」や「就労移行支援」などの新たなサービスに対応した設備を備えており、約80人が入所できるという。
【写真=現地では11月までの工期で解体工事が進められている】