県中北農務事務所が進める茅ヶ岳東部地区の広域営農団地農道整備事業として、今年度から亀沢大橋の建設工事に着手する。9月頃にも橋脚3基、橋台2基、工事用仮設道路の整備を実施し、年度内の工期を予定。来年度は上部工に取り掛かり、24年度内の完成を目指す。
亀沢大橋は甲斐市亀沢地内において、4径間連続PC箱桁ラーメン橋で、延長300m、幅員10m(車道7m、片側歩道2・5m)の規模で建設する。
計画によると、今年度で下部工を完成させ、22年度から上部工に取り取り掛かる。上部工については、デビダーク工法を採用し、効率的に事業を進めるため工区分けによる発注を行う方針だ。23年度は仮設道路の撤去や橋面舗装などを施す。24年度は照明の設置などの付帯工事一式を行う予定。橋梁の基礎設計と詳細設計ともに長大が担当した。
同事業は、韮崎市穂坂町を起点に甲斐市吉沢地内に至る、標高差700m以上に及ぶ丘陵地帯を東西に縦貫する農道を整備するもので、総延長7540mを想定。農産物の流通の合理化や観光地へのアクセス改善、日常生活での利便性を図ることを目的として計画された。事業期間は14年度から24年度まで。
総事業費は、約82億円で、このうち橋梁部分については約17億円を見込む。事業費ベースの進捗率は、20年度終了時点で60・2%としている。21年度には74%を事業を進める。