銚子市小・中学校等再編検討委員会はこのほど、再編計画の最終報告をまとめ、市に報告した。昨年8月に中間報告を行い、その後、パブリックコメントやアンケートなどを実施し、市民の意見を取り入れて計画をまとめた。報告を受けて、市は今年度内に再編方針を決定する。
中学校は8校を当面4校に再編し、最終的に東部地区、中央地区、西部地区の3校に再編。小学校は13校を当面10校に再編し、最終的に東部地区1校、中央地区4校、西部地区2校の7校に再編する。
◆豊岡・八中地区で小中一貫校検討
昨年度の中間報告では小学校の東部地区を2校としていたが、これを1校に変更し、統合の対象を「清水小及び明神小」から「清水小及び飯沼小」に変更した。中学校は、中間報告にはなかった小中一貫校の設置を選択肢に加えた。小中一貫校は豊岡・八中地区を対象に検討する。また、統合後の学校の位置は明確にせず、いくつかの選択肢を設けるにとどまった。このため今後、教育委員会が具体的な位置を選定していく。
以下、最終報告の内容は次の通り。
【中学校再編について】
市立中学校8校を当面4校に再編し、最終的に東部地区、中央地区、西部地区の3校に再編することが適当である。
▽東部地区=第一中学校、第二中学校及び第三中学校を統合し、東部地区中学校とすることが適当である。統合後の学校位置としては(ア)第一中学校の位置(イ)飯沼小学校及びその周辺(第三中学校及び清水小学校を含む)(ウ)新たな土地、に新設することが考えられるが、学校敷地の広さ、通学の利便性や安全性、周辺道路の整備及び地域の要望等を勘案し、これらの選択肢の中から決定することが望ましい。
▽中央地区(1)=第四中学校及び第八中学校を統合して中央地区中学校とし、統合後の学校位置としては第四中学校の位置とすることが望ましい。しかし、豊岡・八中地区から「小中一貫校設置」の要望があることから、選択肢の一つとして検討する必要がある。
▽中央地区(2)=第六中学校及び第七中学校を統合し、西部地区中学校とすることが適当である。統合後の学校位置としては(ア)第六中学校の位置(イ)旧西高跡地、が考えられるが、通学の利便性や安全性及び地域の要望等を勘案し、これらの選択肢の中から決定することが望ましい。
【小学校再編について】
▽市立小学校13校を当面10校に再編し、最終的に東部地区1校、中央地区4校、西部地区2校の7校に再編することが望ましい。
▽東部地区=清水小及び飯沼小学校を統合し、東部地区小学校とすることが適当である。明神小学校及び高神小学校は当面現状のとおりとするが、最終的に東部地区小学校と統合することが望ましい。統合後の学校位置としては(ア)清水小学校の位置(イ)飯沼小学校の位置、が考えられるが、通学の利便性や安全性及び地域の要望等を勘案し、これらの選択肢の中から決定することが望ましい。
▽中央地区=本城小学校及び海上小学校は当面現状通りとするが、将来的に両校を統合し、中央地区小学校とすることを検討する必要がある。双葉小学校、春日小学校及び豊岡小学校は、現状のとおりとすることが適当である。
▽西部地区=椎柴小学校、船木小学校及び猿田小学校を統合し、西部地区小学校とすることが適当である。豊里小学校は現状のとおりとすることが適当である。統合後の位置としては、(ア)船木小学校の位置(イ)第六中学校の位置(ウ)西部地区中学校とともに旧西高跡地、が考えれるが、通学の利便性や安全性及び地域の要望等を勘案し、これらの選択肢の中から決定することが望ましい。
【市立幼稚園再編について】
将来的な幼稚園と保育所の一元化の動向や民間幼稚園へゆだねる方向性を見極めながら、市立幼稚園の学級編成、休止及び廃止の基準に基づいて再編を進めると同時に、小学校の再編時に併設されている幼稚園については、再編後の小学校に併設することが望ましい。
【再編スケジュールについて】
小・中学校の再編計画については、児童生徒数の推移及び学校施設の状況などから、再編計画の目標年度までを大きく3期に分け、再編スケジュールとする。
▽第1期(おおむね5年以内)=①中学校:第四中学校及び第八中学校の統合(中央地区中学校)。豊岡・八中に小中一貫校を設置する場合は、第1期に第四中学校校舎を整備し、第2期に小中一貫校を設置する②小学校:清水小学校及び飯沼小学校の統合(東部地区小学校)
▽第2期(おおむね10年以内)=①中学校:第一中学校、第二中学校及び第三中学校の統合(東部地区中学校)、第六中学校及び第七中学校の統合(西部地区中学校)②小学校:船木小学校、椎柴小学校及び猿田小学校の統合の検討
▽第3期(おおむね10年以降)=①中学校:第五中学校及び中央地区中学校の統合の検討②明神小学校、高神小学校及び東部地区小学校の統合の検討、本城小学校及び海上小学校の統合の検討