今市市は今年度から、市道大谷川左岸線(仮称)の新設、並びに市道森友芹沼線の道路改良事業に着手する。いずれも今年度採択された芹沼地区県営圃場整備事業と連動し、幅員一一mの道路整備を図る。九月補正予算に道路新設改良費千七百万円を組入れ、概略設計、関係協議資料作成などの業務を委託。県上都賀土地改良事務所や大谷川流域土地改良区との関係協議が整い次第全体事業規模を確定、来年度予算案に詳細設計、工事費等を盛り込み、両路線接続部から着工準備に入る。
大谷川左岸線は、市内を流れる一級河川大谷川の左岸に並行して走る認定外道路を、東西延長四、〇〇〇m区間にわたり市道認定し、新設する二車線道路。起点は一般国道四六一号バイパス並木大橋(芹沼地内)、終点は一般県道大桑大沢線開進橋(町谷地内)。全区間を車道幅員三m×二、片側歩道三・五m、河岸側に幅一mの植樹帯を設けた散策にも適した道路整備を図っていく。
今年度は概略設計を(株)都市開発コンサルタント(宇都宮市上戸祭町五二〇-八)に委託。年明けに県上都賀土地改良事務所との道路法線協議を経て、非農用地の確保について土地改良区の合意を取りつけたい考え。工事は、圃場整備に併せて森友芹沼線と交差する大昭橋付近(町谷地内)から着工する計画で準備を進めている。
一方の森友芹沼線は、同圃場整備地区北側から大谷川左岸線と交差する南北道路。圃場整備により道路法線を変更することになり、現在の幅員五mを左岸線に併せて一一mに拡幅することになった。起点は豊岡地内の一般国道四六一号、終点は大谷川左岸線接続部。改良区間の総延長は五〇〇m。幅員構成は車道片側三m二車線に、沿線に保育所等があるため片側ながら三・五mの歩道を確保する。
大谷川左岸線は、市の環状道路構想の一部となる一般県道大桑大沢線と接続することで、四六一号の補完ルートとなり、藤原町、宇都宮市、氏家町への迂回機能も備える。森友芹沼線は一般国道一一九号までつながる大桑大沢線の内周道路に位置付けられる。