県鉾田工事事務所は、行方市から整備促進を要望されている主要地方道水戸神栖線の進捗状況と今後の方針を、このほど開かれた県議会土木委員会の県内調査で説明した。それによると、今年度は井上藤井~小高区間は用地買収および工事を、緑が丘~井上藤井区間も用地買収を、芹沢地区は歩道新設工事を、上山交差点改良区間は用地測量を、それぞれ実施する。
市内を南北に走る水戸神栖線(芹沢~小高地内、全体計画L1万5880m)は、歩道や道路拡幅などが課題になっており、県では工区を分けて整備を促進。
井上藤井~小高区間(L6230m)は平成7年度に着工。19年度までに1605mが完成しており、20年度までの進捗率は事業費ベースで約46%。今後も用地がまとまった区間から工事を進めていく。全体事業費は40億9400万円。
緑が丘~井上藤井区間(L5500m)は8年度に着工。16年度までに行方総合病院前の歩道工事(L150m)が完了しており、その後も用地買収や工事を進めている。この区間は、旧玉造町と旧北浦町の境界に公図不適合箇所があり、市の協力を得ながら地図訂正を実施し、訂正後に用地買収を進める。今年度は、山田玉造線の交差点箇所の用地買収も進める。
芹沢地区では歩道整備を実施(L440m)。17年度から着工しており、今年度も工事を継続。
上山交差点の改良(L200m、事業費4億3000万円)では、16年度に調査、19年度に道路設計を実施。ことし7月には地元説明会を開催しており、今後、用地測量を実施する。