鉾田市教育委員会は15日、安塚に建設を計画している「(仮称)市学校給食センター」の事業説明会を鉾田中央公民館で開催した。事業概要の説明や質疑応答を行い、市民に対しての理解を求めた。
市には現在、旧旭村地区をカバーする旭学校給食センターがあるが、旧鉾田町地区と旧大洋村地区では学校に設置された調理施設を使用した自校式、また施設のない学校は供給してもらう親子方式となっている。
しかし、各校の施設は老朽化が激しく、衛生管理面からも早急に改善を図る必要があるため、旧旭村地区以外の学校(16小学校、3中学校、3幼稚園、約3800人)への給食を賄う新施設の整備を計画した。
発表された資料によると、施設規模はS造一部2階建て延べ1913・49㎡。1階に事務室や調理室、ボイラー室など、2階に研修室や見学ホールなどを配する。一日の生産能力は4000食。
敷地面積は5485㎡で、センターが1716・7㎡、排水処理施設や受水槽などの付属施設が124㎡、緑地が700㎡、駐車場(普通車42台、配送車4台、大型1台)が1484㎡。
現在、㈱パル綜合設計(水戸市千波)が平成22年3月までの履行期限で実施設計を進めており、その後、早ければ5月にも建設工事の入札を執行予定。23年3月の完成を見込む。なお総事業費は9億強。
また市による事業説明のあと、市民から「コンセプトを明確にし、住民の叡智を結集させ、鉾田ならではの施設を造らなければならない」「一カ所に集中させることで、リスク管理が心配」などの声が上がった。