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茨城県日立市

モニュメントの設置へ/今年6月の完成を予定

2004/01/14 日本工業経済新聞(茨城版)

 日立市は、17年3月に竣工予定だった日立駅前広場改修工事を今年6月までに完成させる方針を明らかにした。これは樫村千秋市長が年頭の挨拶で明らかにしたもの。これに伴って、近くモニュメント設置工事を発注するほか、今年度中にサイン設置工事や植栽に入る見通し。一方、16年度は駅前広場出入口の市道を対象に、舗装工事を国庫補助で実施する模様だ。

 日立駅前広場整備事業は、15・16年度の2か年継続で、バス・タクシー・一般車が混在し老朽化も著しい駅前広場8、575・67㎡を整備しているもの。全体の整備内容は、バス・タクシー・一般車の走行車線を分離するほか、視覚障害者用の誘導ブロックを設置。また、バス待合所(シェルター)は、海岸線をイメージさせる潮風や波をモチーフに、市の表玄関としてふさわしい都市景観の形成を図る。

 工事は株木・鈴縫・岡部JVの施工で、広場全体を段階的に、集中照明塔、バスシェルター(屋根つき待合所)の設置、車道舗装、歩道整備、排水整備などを進めている。北側半分は舗装されているが、南側に関しては造成工事を進めている状況。

 今後、市内の公共・観光施設等を案内して誘導するサイン設置工事を発注するほか、16年度に予定していた植栽を今年度に前倒しする見通し。

 このほか、広場内にモニュメント(記念碑)を設置する工事を近く発注する予定。このモニュメントは、日立製作所から寄贈される発電用蒸気タービンの一部だったもの。規模は、直径が5・4mの翼長1・3mで、重さが40tのため、前段である基礎工事には1~2か月を要する。なお、搬入・設置は1~2日で行う。今年度12月の補正予算にはモニュメント設置工事費として1990万8000円を計上。実物をモニュメントに活用することで、工業都市のシンボルとする。

 一方、来年度は、駅前広場の出入口に続く市道の舗装工事を行う予定で、国庫補助が採択されれば来年度当初予算に工事費が計上される見通し。



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