県宇都宮土木事務所は、一般国道一二一号瑞穂野バイパス江川放水路並行区間(宇都宮市西刑部町、東刑部町)の改良工事を、年度内に一挙に発注することを決めた。工事は、並行区間が始まる一級河川江川本川東側から、放水路と分岐する東刑部町の延長一、一八〇m区間。放水路の左岸側(北側)と右岸側(南側)をそれぞれ数工区に分け、今月中にまず左岸側一工区を入札する方向で指名準備を始めた。今年度の瑞穂野バイパス事業費は九億八千万円が配分されている。
発注工事は、並行区間の江川放水路が掘り込み式のため、道路は一mの盛土を施す程度。放水路を横断する市道等の橋梁設置工事も執行済みのため、道路部分の改良工事が中心となる。放水路本体工事に併せて数分割する。
幅員は北側、南側ともに一二・七五m。幅員構成は車道六・五m(二車線)、片側歩道三・五~四・五m(植樹帯含む)、河川側法面一・九m(勾配一:一・五)を確保する。路盤等の改良工を優先させ、国の第二次補正予算の配分次第では、年度末に一部舗装工も発注する考え。
来年度は舗装工を中心に植栽工、道路照明施設などを予定。全国都市緑化とちぎフェア開催に合わせ、十二年夏までの完成を目指す。
瑞穂野バイパスは、都市計画道路三・三・一〇八みずほの通りとして都市計画決定。起点を西刑部町、終点を上籠谷町とする計画延長四、六八〇mのうち、三年度には事業認定を受けた新四号国道から一般県道下岡本上三川線までの一期区間二、七二〇mに着手。現在起点側の西刑部町延長二〇〇m区間、東側は放水路と分岐する東刑部町延長四〇〇m区間の改良工事を実施している。
二期計画区間は、下岡本上三川線以東の一般国道四〇八号(鬼怒テクノ通り)に接続する延長一、九六〇m。七月の県都市計画審議会で一部の法線を修正。下桑島町を通過し上籠谷町の鬼怒テクノ通りと立体交差する総延長六、四八〇mに変更した。今後は、鬼怒テクノ通りとの整合性を図る事業として、県土木部を中心に、宇都宮市など関連市との協議により事業化を図っていくことになる。