県河川課によると、広域基幹河川改修事業一級河川江川(矢板市)に、国土総合開発事業調整費二億六千百万円が認められ、当初配分個所を含めた延長二、三〇〇mにわたる河川付け替え工事が、来月中に発注される見通しとなった。
調整費が認められたのは、県営圃場整備事業江川沿岸地区(二一km)区域内延長二、〇〇〇m区間。工事は掘削、築堤護岸工、二号落差工の本工事と、農道橋二橋、三号・四号取水堰築造の付帯工事。県矢板土木事務所が発注予定の当初分工事延長三〇〇m(掘削・築堤護岸工、二号取水堰工事)に追加し、工事の進捗を図る。これにより、今年度の同個所事業費は約三億五千万円となる。
これを受けて矢板土木事務所では、今月中に当初分を含む設計書を作成。本工事、付帯工事をそれぞれ分割し、来月上旬の指名選考委員会に諮る。設計は(株)格和測量設計(矢板市鹿島町六-一七)が納入を終えている。
発注予定個所は、山苗代地内の前年度施工個所から西側の市道片岡高塩一号線上流部まで。当初個所と連続し全区間が付け替えとなる。当初、調整費個所を合わせ、掘削・築堤護岸工を四~五工区に分割するほか、落差工二基を予定。付帯工事では取水堰三基、市道橋三橋、農道橋二橋の築造工事を予定している。農道橋は一橋ずつ下部工、上部工に分ける。市道橋は矢板市から執行される見込み。
江川(矢板)は十三年度の完了を目標に、五年度から事業に着手。総事業費六億円で延長二、七五〇mにわたり、河川断面一四・五~一一・四mに改修し、河積拡大、蛇行整正、河床安定を図る。九年度までにJR宇都宮線西側から延長三五〇mの掘削築堤、主要地方道矢板那須線和田坪橋築造、一号落差工を実施。今年度県塩谷土地改良事務所との協議で同地区上流部の着工が可能となった。
発注予定工事は次の通り①当初分②調整費分③次年度以降、カッコ内全体事業量
▼本工事
▽築堤工=①延長六〇〇m②延長四、〇〇〇m③延長一〇〇m(延長五、五〇〇m)
▽掘削工=①八六、〇〇〇立方m②一三、〇〇〇立方m③五〇〇立方m(一〇五、〇〇〇立方m)
▽護岸工=①延長四〇m②延長一八〇m③延長一二〇m(延長五四〇m)
▽落差工=①-②二基③-(三基)
▼付帯工事
▽道路橋=①-②二橋③四橋(七橋)
▽樋管工=①二基②三基③一基(七基)
▽堰=①一基②二基③一基(四基)
















