山梨リニア実験線の延伸工事の「安全祈願祭」が26日、上野原市秋山古副志の安寺工区横抗仮設ヤード内で行われた。祈願祭には県や上野原市の関係者やJR東海、施工業者ら約40名が出席。神事では玉串奉奠などを行い工事の安全を祈願した。
今回の延伸工事は現在の実験線18・4㎞から全線の42・8㎞にするもので、10工区に分けて建設。現実験線の東側3工区(7・8㎞)をJR東海、西側7工区(16・6㎞)を鉄道運輸機構が建設する。
JR東海が担当するのは、安寺工区(L2617m、施工・清水建設JV)・大ノ入工区(L1457m、施工・鹿島建設JV)・都留工区(L2990m、大成建設JV)で、都留工区は昨年6月に着工した。
今回着工する安寺工区内には、安寺トンネル(L1723m)、第3大ノ入トンネル(L115m)、第4大ノ入トンネル(L516m)などの構造物を建設する。
鉄道運輸機構が担当する7工区のうち5工区はすでに着工しており、現在約5㎞の進捗。同工区ではすでに「小山高架橋」、「金川橋りょう」、「浅川橋りょう」、「黒駒トンネル」、「御坂トンネル東・中・西」の構造物が発注された。
JR東海では、平成25年度末までに10工区全てを完成させ、その後約3年をかけ営業運転に向けた実証実験を進めていく方針。
【写真=関係者らが工事の安全を祈願した】