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『アオーレ長岡』に決まる/名付け親は小5の女の子/長岡市のシティホール

2009/12/15 新潟建設新聞

 長岡市の新しい顔、大手通旧厚生会館跡地で平成23年秋の完成を目指して着工したシティホールの名称が決まった。

 11日に長岡市役所で開かれた「第3回シティホール(仮称)名称審査会」において、5人の委員が協議。10月1日~10月31日の期間に寄せられた投票結果を踏まえ、全員一致で「アオーレ長岡」に決定した。

 冒頭、市側は「親が子どもに名前を付けるような気持ちで付けていただきたい」と要請。豊口協委員長もこれを受け、「みんなが喜んで口に出せるようなものを選びたい」と投票結果の発表に期待を込めた。

 その後、茨木シティホール整備室長が結果を公表。投票総数2679票のうち、「アオーレ長岡」が1265票、「こもれび」が736票、「DOMA(ドーマ)」が678票で、全体の47%を占めた「アオーレ長岡」が多くの支持を集めたことが分かった。

 感想として豊口委員長は、「アオーレは動きがある言葉。ただ、方言が基になっているので抵抗はないか」と委員らに意見を求めたが、「方言については、長岡市外の人にも理解してもらう工夫が必要だが、長岡らしくて良いのでは」、「市民の投票結果をまず尊重したい」など委員から賛意があがり、全員一致で採用が決まった。

 また、事務局から提案が示され、数%だが、名称の前に冠を付けた方が地元以外の人にも分かりやすいのではとの意見が寄せられたことを考慮し、4つの言葉を用意。すべて英語の文法表記に誤りの無いことを確認したものを選んだとして、▽シティホールプラザ▽シティホールスクエア▽シビックプラザ▽シティプラザ―の中からひとつを選んで付ける案が出された。

 その結果、「シティホールプラザ」を選定。正式名称は「シティホールプラザ・アオーレ長岡」に決定となった。

 さらに「アオーレ」の応募にまつわる逸話が茨城室長からこぼれ、「今まで非公表だったが、アオーレは名称公募の5552通のうち、たった1通しかなく、応募したのは市内の小学校5年生の女の子」と公表した。

 これを受け、晴れの名称決定に感想を求められた委員らは、「次世代を担う子どもが方言に誇りを持ってくれたのは嬉しいこと」とか、「素晴らしいアイデアでしかも女の子が名付け親とは、女性が時代をリードしていく意味でも嬉しい」、「非常にすわりの良い、地元に密着した良い名前だと思う」など次々と賛辞が飛び出した。

 最後にあいさつした豊口委員長も、「10市町村が合併し、会いましょうと皆に呼びかけるようで、響きがとても良い」と絶賛し、名称決定に出席者全員が和やかな雰囲気に包まれた。

 さあ、あなたもご一緒に、「アオーレ長岡」(長岡で会いましょうの意)。

【写真(上)=名称審査会で絞り込み作業を実施した

 写真(下)=着工の運びとなったシティホールの工事】


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