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山梨県白州町

名水公園で温泉掘削/許可を待って着手へ/入浴施設を計画

2004/01/23 山梨建設新聞

 白州町は白須地内の尾白の森名水公園の近隣用地で、新たに温泉掘削事業を計画している。来月に予定される県の温泉審議会で同掘削の案件が諮られる予定で、許可が降り次第、掘削工事に着手する。湧出に成功すれば、将来的に同温泉を活用した日帰り温泉入浴施設の建設に繋げる計画だ。

 掘削が予定されるのは、白須地内の名水公園敷地の北東側に位置する町有地。掘削にあたっては、ヒットアンドペイ方式の契約で、地下1、500m程度まで掘り下げる予定で、作業が順調にすすめば夏頃には結果が判明する見通し。

 同掘削地では今年春に実施した調査の結果、温泉脈の存在が有力となった。同エリアではイベント広場、森のレストラン、研修・宿泊施設などを備えた名水公園を中心に尾白川など豊かな自然とともに、観光スポットとなっており、今年度は駐車場の拡張整備工事などを実施している。町では、さらに同エリアに温泉を活用した施設を整備することで、年間を通じた観光等の利用に繋げるのが狙い。

 温泉掘削の結果を踏まえ事業の計画を進めたい考えだが、今年11月に同町を含む峡北7町村合併により北杜市に移行を控えていることから、事業が具体化されるのは新市になってからになる予定。

 なお、同温泉掘削工事費には12月補正予算で8、500万円が予算化されている。



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