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新潟県長岡市

『飯塚橋』で開通式/祝いの山車も登場

2009/12/29 新潟建設新聞

 長岡市越路地域の渋海川に架かる、市道越路631号線「飯塚橋」が完成し、24日に開通式典が執り行われた。同線は越路地域の岩塚地区から来迎寺地区へ通じる最短経路として、渋海川左岸の国道404号と右岸の主要地方道柏崎越路線を結ぶ幹線道路で、地域経済や生活を支える重要な道路。一級河川渋海川の改修事業による橋梁架け替えの必要から、県との合併施工による橋梁および取り付け道路の建設が、平成16年度から5年がかりで進められてきた。

 当日は、左岸橋梁部に特設会場が設けられ、40人余りの関係者が出席して記念式典が行われた。長岡市長の代理として出席した小野塚進副市長が祝辞を代読し、「中越地震を挟んで5年間の工事となったが、車道の拡幅と歩道の整備で、両方の安全性が高まった。地域住民の利便性や経済の発展に貢献すると期待している。地元の皆さんや関係各位の御努力に心から感謝する」と述べた。また山岸守・県長岡地域振興局長が事業の変遷に触れ、「一級河川渋海川広域基幹河川改修事業の付帯工事として着手し、昭和34年に架けられた旧橋に代わる橋として工事が行われたが、長岡市との協議の中で歩道を設置することとなり安全性が向上した。今後も渋海川の流量を暫定改修の1200tを目標に事業を進めていきたい」と抱負を語った。さらに柄沢正三県議会議員があいさつに立ち、「時節柄、潮流としてコンクリートから人へと政権が謳っているが人の安全はコンクリートによって担保されていると言っても過言ではないのではないか。おかしな傾向と警戒している。今年の夏には渋海川の期成同盟会も発足してもらった。残工事があり、取り付け道路の消雪パイプ工事が間に合わなかったが、来年の冬には間に合わせたい」と、公共工事の必要を訴えた。

 工事概要は、橋梁延長111・6m、幅員11・6m、歩道幅員3・5mで、総工費は約19億円。平成14度の設計着手から県が主体となって工事を担当。今後右岸の取り付け道路L44・5mの整備と、150m下流の旧橋の撤去を平成22年度末までに完了する。

 閉式後は、来賓らによるテープカットとくす玉開披が行われ、花火を合図に地区の代表による親子3代渡り初めの列が進んだ。また、地元の民俗芸能「巫女爺」を披露する山車も繰り出し、旧橋の2倍の幅員に広がった橋の上は、開通を祝う大勢の人で埋まった。

【写真(上)=関係者によるテープカット等

 写真(下)=開通した『飯塚橋』】

飯塚橋1関係者によるテープカット002779.jpg 飯塚橋2開通した飯塚橋002780.jpg

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