国土交通省宇都宮国道事務所は、16日から通行止めとしている国道4号旧利根川橋について、早ければ来年度にも撤去する方向で検討を進めている。ただ、同橋には歴史的な価値があるとする見方もあるため、周辺自治体と対応を協議していく方針だ。
旧利根川橋の延長は約660m。開通は大正13年で、旧内務省の直轄により建設された。設置後約90年が経過していることもあり、老朽化や交通量の増加、車両の大型化などの問題から、安全性の確保が急務となっていた。
このため、平成15年から架け替え事業が始まり、今月16日には新橋(L1㎞、W12・75m)への切り替えを実施した。
同事務所によると、現時点では解体して撤去する方針だが、歴史的な価値などを考慮して、古河市などと今後のあり方について協議していくという。