第174回通常国会が18日に召集された。政府は今月内の第2次補正予算成立、年度内の22年度当初予算成立を目指しているが、小沢一郎民主党幹事長の資金管理団体による土地取引を巡る一連の問題では民主党現職議員が逮捕されるなど、国会は審議が始まる前から荒れ模様。野党による厳しい追及は必至で、年度内に当初予算が成立しなければ政府の責任問題となり、今夏の参院選にも影響を与えることになる。
18日は、菅直人副総理兼財務大臣が財政演説。7兆2013億円の追加歳出および第1次補正予算の執行見直し分2兆6969億円の減額を行う第2次補正予算について説明、成立に向けた審議を求めた。
今国会では、幹線道路整備で路線を決定する国幹会議の廃止法案、直轄事業維持管理負担金の廃止法案などが提出される。また中小企業の連鎖倒産を防止するための共済金貸付枠引き上げ、国家戦略室の「局」への格上げに関連する法案、地域主権関連の義務付け・枠付け見直しや「国と地方の協議の場」法的設置に関連した法案が出される。