一般社団法人県建設コンサルタンツ協会(関輝喜会長)は10日、水戸京成ホテルで一般社団法人設立祝賀会を開催した。会員25者をはじめ、県内選出の衆参国会議員や自治体、業界関係者など総勢約80人が出席し、同協会の法人化を盛大に祝福した。この法人化を契機として、建設コンサルタント業界の発展と建設技術向上に尽力し、地域の特性を生かして公共の福祉に寄与していく決意を新たにした。
その冒頭、関会長は「茨城は首都圏にあるため、東京の大手と競合して地域に根付くのが遅かったが、協会設立後は社会資本整備のアイデンティティーの確立や有資格技術者育成に努めてきた」と振り返り、「その結果、こうして一般社団法人化にたどり着くことができた。これもひとえに会員の努力のたまものであり、サポートしてくださった関係者の皆さまのおかげ」とあいさつ。さらに「今後も県民の安全安心を保持増進するホームドクターとして、常に身近に存在できるよう精進していきたい。さらに発展していけるよう、会員一同力を合わせていく所存だ」と今後の抱負を述べた。
来賓祝辞では、橋本昌県知事の代理として須藤修一土木部長が「県内の国県道の整備率は8割に達しておらず、インフラ整備はまだまだ必要とされている。公共事業は厳しい状況にあるが、事業を集中化、効率化して対応していきたい」と述べ、「道路局発注の調査・計画の約5割が皆さまのところへ発注していると考えている。一方、建設業協会はこれが約9割を超えている。皆さま方もぜひ9割を目指してがんばってください」と話した。 石井啓一衆議院議員は「これからの時代は、老朽化した施設の維持修繕が大きな課題。限られた予算の中で計画的かつ戦略的に行っていかなければならない。日本を荒廃させないためにも皆さまのお知恵が必要だ」とあいさつ。
続いて岡田広参議院議員が「環境の変化が著しい時代こそ、水戸学の精神でいう『備えあれば憂いなし』の備えが重要になってくる。資質と魅力を高め、地域に貢献されることを願います」と祈念し、福島伸亨衆議院議員が「業界を引っ張るリーダーとしてますます活躍されることを期待します」と述べた。
また、加藤浩一水戸市長の代理の橋本耐副市長は「市民のためになる施策を行っていくのでご協力を」と話し、方波見正県建設関連業団体連合会会長は「団体の仲間として法人という格式を持ったことをお喜び申し上げます」と祝福した。
その後、根本進県農林水産部農地局長の音頭で高らかに乾杯。同協会の飛躍と発展を参加者全員で祈念した。
同協会は、平成10年に県建設コンサルタンツ業研究会として17者で発足。同13年に県建設コンサルタンツ協会に改称し、昨年10月1日に25者で一般社団法人化した。
【写真=関会長、須藤県土木部長、石井衆議院議員、岡田参議院議員、福島衆議院議員、橋本水戸副市長、方波見県建設関連業団体連合会会長、乾杯のようす】