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茨城県神栖市

職員逮捕受け、入札改善策講じる/業者選定二重チェックと予定価格事前公表

2010/02/20 日本工業経済新聞(茨城版)

 神栖市(保立一男市長)は、11日に業務委託の指名競争入札に係わる競売入札妨害罪容疑で市職員2人が逮捕された事件について19日、臨時会見を開いた。改善策として、指名業者選定の際に事業主管課長と契約管財課長の二重チェックを行うこと、すべての業務委託について予定価格を事前公表とする方針を明らかにした。

 冒頭、保立市長は「再びこのような不祥事を起こさないための対応として、当面の改善策をお示しするものであります」と話し、緊急の改善策については阿部企画部長が「事業主管課長が提案した指名業者案に契約主管課長(契約管財課長)が数社加筆補正した上で、指名選考委員会に提案し、最終案として決済を受けるようにする」と説明。 予定価格については現在、公園管理や除草、測量など業務委託の一部で事前公表としているが、「建設工事と同様にすべての業務委託について事前公表にする」と発表した。

 また、事件の全容が明らかになった時点で、弁護士や会計専門家など外部有識者の意見を聞きながら検証し、入札・契約制度を改めて見直していく考えを明らかにした。

 なお、市は今回の事件で対象の建設コンサルタント業者を19日から20カ月間、指名停止処分にすることを決定した。


【写真=改善策を発表する保立市長と市幹部ら】


神栖市競売妨害事件臨時会見010008587.JPG

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