東金市は24日、新年度予算案の概要を明らかにした。それによると、一般会計予算は174億1000万円で対前年度当初比0.3%増となった。特別会計は、下水道事業会計が16億6070万円で同0.1%増、農業集落排水事業会計が4億1758万円で同33.1%減。企業会計のガス事業は14億7470万円で同4.4%減。一般会計と特別会計、企業会計を合わせた予算総額は304億6990万円で同0.8%増となる。一般会計の普通事業費は11億1223万円で同3.6%増。
新年度の主要事業では、「城西小学校校舎新築工事及び耐震補強工事設計業務委託」に2010-11年度の2か年継続費6552万円を設定した。継続費の年度割は10年度1966万円、11年度4586万円。新年度で基本設計を実施し、11年度で実施設計を行う。
城西小学校(台方74-2)の校舎は、RC造3階建て延べ約3013㎡(1975年度建設)、RC造2階建て延べ約516㎡(1962年度建設)、RC造2階建て延べ約1487㎡(1970年度建設)の3棟で構成している。いずれも老朽化しているが、比較的新しい3013㎡の施設は耐震補強で対応し、残りの2棟を取り壊し建て替える。建て替え規模は延べ2700㎡程度を想定。11年度までに設計を完了させ、12年度に着工する予定。
また、東金九十九里地域医療センターには基本設計費、地質調査委託費などに総額1億2877万円を計上した。このうち委託料は基本設計費7606万円と地質調査費736万円。設計は今月18日にプロポーザルを公告し、来月10日まで参加表明書などの提出を受け付けている。3月26日に1次審査を実施し、その後、5月9日の2次審査を経て、5月上旬に設計者が決まる見通し。
医療センターの建設場所は丘山三丁目6-1ほか地先。敷地の全体面積は約8万㎡で、このうち約4万9500㎡を使用する。
施設は、病院本棟、医師看護師宿舎、エネルギー棟、保育所など。規模は病院本棟が約2万5120㎡、医師看護師宿舎が約1530㎡(45戸)、エネルギー棟が約1000㎡、保育所が約240㎡で、総延べ面積は約2万8190㎡。病床数は314床(うち救命救急センター20床)。
また、老朽化している市役所第1庁舎の耐震診断委託費を計上した。市役所庁舎は第1庁舎と第2庁舎で構成し、このうち老朽化の著しい第1庁舎を対象に耐震診断を実施する。第1庁舎は1965年度の建設で、規模はRC造3階建て延べ3400.56㎡。
以下、新年度の主要事業の概要は次の通り。(▼は新規事業、予算額は単位千円)
【企画政策部】
▽豊成地区循環バス運行事業=5,256。豊成地区の循環バス運行。運行事業者に車両を用意してもらい運行を委託。
【総務部】
▼庁舎耐震診断=6,486。東金市耐震改修促進計画に基づく第1庁舎の耐震診断委託。
▽基幹系業務(税関連業務)システム再構築事業=660,018。現行税情報の管理システムを見直し、事務効率と正確性の向上を図るとともに、コンビニ収納に対応する。将来的には住民情報の再構築も行うことで、福祉、教養、健康、選挙等のサブシステムへの更新情報の即時反映や総合窓口におけるワンストップサービスを実現、証明書自動交付機の導入を行い、市民サービスの向上を図る。
▽東金九十九里地域医療センター推進=128,767。九十九里町とともに県等と協力、連携して医療センターの建設を地方独立行政法人を立ち上げ推進する。建設地の地質調査費、病院の基本設計費、地方独立行政法人への出資金、開設要員の人件費等を計上。また、建設地取得について病院事業債を活用しながら推進する。
【市民福祉部】
▼地球温暖化防止対策事業(保健福祉センター太陽光パネル設置、施設内灯LED化事業)=22,081。県地域グリーンニューディール基金事業補助金を活用し、保健福祉センターに太陽光パネルの設置及び蛍光灯をLED蛍光灯400本に交換する。
【建設経済部】
▼木造住宅耐震診断補助=400。市内の木造住宅の耐震改修を促進するため、80年5月31日以前に着工した木造住宅の耐震診断に対して、4万円を上限として診断費用の3分の2を補助する。
▽広域農道の整備=157,479。広域営農団地農道整備事業負担金。
▽道路新設改良工事(工事費)=71,500。①市道0117号線道路改良工事(福俵)②市道0124号線道路改良工事(関内)③市道6049号線道路改良工事(上布田)。
▽同(用地購入費)=116,400。①市道0117号線道路改良工事(福俵)②市道0150号線道路改良工事(薄島)③市道0151号線道路改良工事(東中)④広域農道に伴う道路用地購入。
▽河川改修工事(工事費)=9,000。田間地区雨水管渠布設工事舗装本復旧工事。
▽急傾斜地崩壊対策=30,725。田中地区の設計業務委託。田間地区の県営事業工事の地元負担金を予定。
【教育部】
▼学校配置の適正化検討=355。少子化と児童生徒の偏在が顕著となったため、教育委員会を中心に学校適正化等準備委員会を立ち上げ、幼稚園・小中学校の適正配置を検討している。検討でまとめられた「学校適正配置の基本的な考え方」を学識経験者・PTA代表・市議会議員・区長会代表等による「東金学校教育問題検討懇談会」で調査・検討し、方向性の提言を受け、それを基に報告書をまとめる。その懇談会委員報酬を計上。
▼中央公民館耐震診断=6,500。東金市耐震改修促進計画に基づく中央公民館の耐震診断委託。
▼図書館耐震診断=4,641。東金市耐震改修促進計画に基づく図書館の耐震診断委託。
▽小学校施設整備=299,734。正気小学校新築工事、鴇嶺・福岡小学校体育館耐震補強工事については、09年度中補正予算でⅠ期工事を実施し、10年度はⅡ期工事を実施予定。また、10年度は城西小学校の新築工事・耐震補強工事の基本設計業務委託を予定。①正気小新築工事に伴う建築物完了検査申請手数料120②正気小校舎新築工事監理業務委託Ⅱ期5,210③鴇嶺小体育館耐震補強工事監理業務委託Ⅱ期647④福岡小体育館耐震補強工事監理業務委託Ⅱ期602⑤城西小校舎新築工事・耐震補強工事基本設計業務委託19,656⑥城西小・源小特殊建築物定期検査委託(外壁劣化調査)1,260⑦正気小校舎新築工事Ⅱ期241,075(建築工事198,375、電気設備工事17,100、機械設備工事25,600)⑧正気小グラウンド整地工事773⑨正気小樹木伐採工事1,848⑩鴇嶺小体育館耐震補強工事Ⅱ期9,305⑪福岡小体育館耐震補強工事Ⅱ期13,230⑫鴇嶺・豊成・福岡小特殊建築物定期検査結果の補修工事4,500⑬正気小ガス工事負担金1,508。
▽中学校施設整備=300。電気設備細密点検業務委託。