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ケーズなどグループが出店/ひたちなかの商業地6・6ha/量販店など延べ2万6700㎡

2010/02/27 日本工業経済新聞(茨城版)

 ひたちなか市の大型商業施設「ファッションクルーズ」西側の商業地約6・6haに進出する企業が決まった。㈱ケーズホールディングス(水戸市、加藤修一社長)、東京インテリア家具、三井住友ファイナンス&リース㈱で構成される企業グループ「ウエルサイトひたちなか(仮)」が出店する。出店施設は、ケーズが家電量販店、東京インテリアが家具店、三井住友が衣料品の「サンキ」と食品スーパーの「サンユーストア」。これらの総延べ面積は約2万6700㎡。26日、土地を所有する県土地開発公社と土地譲渡契約を締結した。

 

 今後、ことし5月の着工、ことし12月の開業を目指していく。土地譲渡代金は30億166万4584円。

 ケーズなどのグループが進出するのは、ひたちなか市新光町30番の一部、面積6万6115・96㎡。県土地開発公社が分譲を予定した約9万9000㎡の3分の2にあたる。

 県公社では、保有土地の有効活用と地域経済の活性化を図るため同地への進出企業を公募。平成20年10月にケーズなどのグループを優先交渉権者に決めて協議を進め、土地譲渡契約を結んだ。

 出店予定施設は別表のとおり。ケーズデンキは延べ1万173㎡で計画しており、同社が県内で有する店舗では最大床面積の大きさとなる。

 出店する土地は当初、アセットパートナーズ水戸㈱などの企業グループが大型商業施設を計画して契約したが、サブプライムローン問題で資金調達が困難となり契約を解除。そのため県公社では、20年9月から新たな事業者を再公募。㈱ケーズホールディングスなどが構成するグループが名乗りを上げ、同グループが優先交渉権者に決まった。

 その後、交渉を開始したが、厳しい経済情勢などにより難航。調整を進めて今月26日に土地譲渡契約を結んだ。

 今後は、ことし5月の着工、ことし12月の開業を目指す。

 ひたちなか地区の国道245号沿線には、大型商業施設「ファッションクルーズ」や「ジョイフル本田ニューポートひたちなか」、ブライダル施設「アジュールひたちなか」などが立地しており、今回のケーズグループの出店により、商業施設の集積が進むことになる。

 また、今回進出が決定した30番地の南側約2haについても県公社が企業誘致を進めており、ケーズなどの進出正式決定で進出に弾みがつくことが期待される。



【表=出店計画】

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