大月市と小菅村を結ぶ国道139号松姫バイパス建設事業で県富士東部建設事務所は、22年度から松姫トンネル小菅工区に着工する。大月工区と同様、県内外の業者によるJV施工になる見込みで、早ければ5月にも一般競争入札を公告。9月県議会で施工業者との契約承認後、着工する見通しだ。
松姫トンネルはL3066m(W8・0m)で、このうちL1171・5mが小菅工区にあたる。大月工区(L1894・75m)は昨年までに掘削が完了している。
大月工区の施工は間組・銭高組・アイサワ工業JVが担当。予定価格29億6029万5000円に対し19億9800万円で落札した。
応札者は、東急建設・昭和建設・高野建設JV、熊谷組・鉄建建設・白石JV、大成建設・竹中土木・名工建設JV、前田建設工業・五洋建設・日本国土開発JV、大林組・フジタ・富士急建設JV、飛島建設・長田組土木・石井工業JV、鹿島建設・清水建設・天野工業JV、奥村組・大日本土木・タカムラ建設JV、西松建設・秋山土建・山英建設JV。
小菅工区側では現在、取付部に架ける小永田1号橋(L56m)の建設を進めており、完了次第本体着工に向け残土処理場などをつくる予定。
同事業の22年度事業費は4億5000万円。ただ、トンネル本体工だけでなく大月抗口付近で発生した土砂崩れの復旧費も含んでいる。
小菅工区は25年度までの工期を見込んでおり、県では当初予算に23~25年度の事業費として20億円の債務負担を設定した。
トンネル掘削後は舗装工事や設備工事、及び現道との接続などを行い供用開始は26年度になる見通し。トンネル部を含む松姫バイパスはL3800(W8m)。総事業費98億円余りを見込む同事務所管内、最大級の事業として注目される。
【写真=松姫トンネル大月抗口】