記事

事業者
群馬県警察本部

前橋警察署が完成/安全で住みやすいまちへ/留置所は全国最大規模

2004/02/11 群馬建設新聞

 県警本部が14年度から工事を進めていた前橋警察署の新庁舎が完成し、塩田県警本部長、小寺知事らが出席し、10日に落成式が開催された。

 新庁舎は、既存庁舎の老朽化や狭隘化等により、産業道路に面した前橋市総社町1-9-3地内へ全面移転。

 新庁舎の規模は、地下1階(SRC造)地上6階(CFT造)の延べ床面積が9518・80㎡。また、付属施設として倉庫や車庫が備えられている。施工は、建築工事を佐田建設・小野里工業・池下工業JVが、電気設備を菅谷電気工事・群電JVが、機械設備をヤマト・群栄設備工業JVがそれぞれ担当、設計は石井設計が作成した。

 式典は、最上階6階の大会議室を会場に、出席者全員による国歌斉唱で幕を上げ、まず主催者を代表して塩田透県警本部長が式辞に立ち「新庁舎は、複雑化する犯罪に対応するため旧庁舎の2・7倍もの広いスペースを確保し、留置所についても最大102名の収容が可能で全国でも最大規模を誇る。また、最新設備も取り入れており、21世紀の県都前橋市の治安を守る素晴らしい施設だ。職員には、本日の完成を機に決意を新たにして管内の治安維持に努めてもらいたい」と訴えた。

 また、小寺知事は「本県は交通の結節点として発展しているが、それに合わせて犯罪件数も増加している。このため、県の財政が厳しい中ではあるが、新年度予算案には警察官の70名増員や防犯カメラ設置費等を盛り込んだ。新庁舎完成を契機に、前橋市ひいては県全体が安全で住みやすいまちになることを願っている。安全を土台に、経済や文化を発展させていきたい」と挨拶した。

 さらに、森喜美男県交安委員会委員長、矢口昇県議会議長、萩原弥惣治前橋市長(代理)らが祝辞を寄せた。

 最後に、前橋警察署の林政人署長が「皆様からの励ましのお言葉を頂き感謝申し上げるとともに、改めて重責を実感した。前橋警察署管内は本県治安の中核地域でもあり、皆様方の期待に恥じないような成果をお示ししたい」と力強く述べ、閉式となった。

 なお、新庁舎での執務は今後早急に引越し等を行った後、16日から開始される。



紙媒体での情報収集をご希望の方は
建設新聞を御覧ください。

建設新聞はこちら