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茨城県警察本部

5月にも一般競争公告/(仮)機動警察センター建設

2010/04/23 日本工業経済新聞(茨城版)

 県警察本部は、(仮)機動警察センター建設工事の一般競争入札を5月にも公告したい意向だ。立体駐車場と施設棟の建設、旧自治研修所の改修。来年1月末の完成を目指す。㈱柴建築設計事務所(水戸市泉町)が設計を担当した。

 (仮)機動警察センターは、自動車警ら隊や機動捜査隊、交通機動隊などを旧自治研修所(水戸市元吉田町)へ移転集約して整備する計画。

 移転集約の対象施設は、昭和41年に建てられた自動車警ら隊などの庁舎をはじめ、元山町庁舎(昭和47年)、根本車庫(昭和55年)、整備工場(昭和30年)、明誠寮(昭和46年)。そのほか、つくば市内で民間企業から借り上げている長大証拠品倉庫。

 県警では、昨年11月25日に指名競争入札を執行し、税抜き1585万円で落札した㈱柴建築設計事務所に設計を委託。設計を60日でまとめ、ことし3月の工事発注を目指していたが、建築確認などの申請に時間を要していた。

 工事は、旧自治研修所の一部改修や証拠品倉庫などの施設棟建設、立体駐車場の建設を見込む。

 旧自治研修所は、昭和47年、敷地1万1465㎡にRC造3階建て延床面積3987㎡で建設され、37年が経過。駐車場枠は155台。

 計画では、不足する駐車スペースを補うため敷地内に自走式の立体駐車場(S造2階建て)を整備する。この立体駐車場は1階、2階、屋上の3フロアが使えるようにし、四輪車で150台、二輪車で60台の収容を想定。

 また、1階が証拠品倉庫と整備工場、2階が柔剣道場からなる施設1棟(S造2階建て延床面積約1300㎡)の建設を見込む。

 そのほか旧自治研修所では、OA・通信機器の移設、事務室の改修などを行う。

 総事業費は3億8700万円で、その予算配分は立体駐車場が最も高く、次いで施設棟、旧自治研修所の改修となりそう。また、旧自治研修所の改修は小規模なものを見込んでいる。

 なお、自動車警ら隊庁舎など、移転後の施設はすべて解体する予定(民間から借り上げている長大証拠品倉庫を除く)。借地利用の庁舎は更地にして返すほか、県有利用地は解体後に知事部局が売却する見通し。


【図=配置図】

旧茨城県自治研修所・駐車場008824.jpg

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