上ノ山・穂坂地区工業団地への企業誘致を進める韮崎市は18日、同市役所で救心製薬(堀正典代表取締役)と土地譲渡(仮)契約書調印式を執り行った。同団地では初の締結となる。
調印前にあいさつした横内知事は「調印式を迎えられたことを嬉しく思う。公害など全く心配のないクリーンな企業として、当該工業団地の看板企業になっていくものと大いに期待している。残る2区画についても引き続き精力的な誘致活動を行っていく覚悟である。既に第1区画についても県内の企業と順調に交渉を進めており、近く正式に発表していきたい」と述べた。
これに対して救心製薬の堀社長は「調印式にこぎつけれたことは喜びを実感している。創業100周年の節目を記念する意味で平成24年1月の操業を目指し準備を進める。生薬製剤メーカーとして相応しく環境にも恵まれた地で次の100年に向けた新たな再出発が出来るよう今後とも支援をお願いしたい」と抱負を語った。
計画によると同団地(開発区域8・2h、全3区画7・2h)内の第3区画(敷地面積2万3206㎡)に工場・倉庫・研究所の機能を集約した製造拠点工場を建設。
施設規模は一部2階建てで、延べ床面積約7000㎡。設計・施工は、大成建設(東京都新宿区西新宿一丁目25番1号)が担当している。今後は23年3月末に用地引き渡しを行い、同4月の着工を予定。9月の完成を目指す。
同社によると、中央韮崎ICから至近でアクセスが良いことが進出の要因となった。24年1月の操業時期には、地元採用者30人を予定しており、雇用創出や税収増にも大きく期待される。