袖ケ浦市は、昭和地区の都市再生整備計画を公表した。事業期間は10~14年度の5か年。主要事業では、JR長浦駅の駅舎改築や自由通路、北口広場整備などを実施する予定。駅舎改築の総事業費は約16億7100万円(うち交付対象事業費15億7100万円)を見込み、自由通路には11億2100万円、北口広場整備には3800万円の事業費を見込む。地区全体では期間内に総事業費約28億8200万円を投入する計画。
このうち、駅舎改築と自由通路は今年度でJRと基本協定を締結し、詳細設計に入る。基本協定は締結に向けてJR東日本千葉支社と協議中で、順調なら来月中に締結となる見通し。基本協定では、事業費の負担割合などについて定める。その後、11年度で工事の委託協定を締結し、工事に着工する。工事は11~13年度の3か年で実施する予定。今年度の事業費は市の当初予算に委託費5703万円を計上。
工事は長浦駅の駅舎の建て替えで、バリアフリーや段差の解消を図るとともに自由通路を整備する。駅舎の整備にあわせて北口広場整備も実施するが、広場整備は最終年度の14年度での実施を予定している。
このほかでは、道路整備として、市道代宿神納線・市道蔵波台線整備事業、市道長浦駅前二丁目7号線、同三丁目3号線、同三丁目10号線、同五丁目2号線、同五丁目11号線、市道蔵波14号線の整備を実施する。
採択に向けた都市整備計画では、大目標を大目標を「生活環境の安全性、利便性の向上を図り、暮らしやすい都市の実現を目指す」こととし、①交通結節点の整備改善により、地域の利便性の向上を図る②通学路整備、交差点改良により、安心して歩行・走行できる環境を構築する③防災機能の充実、防犯対策の強化により、安全な生活環境の構築を目指す-という3つの目標を掲げた。
同計画は、昨年度で国のまちづくり交付金を受けるためにに策定したもので、昨年3月に採択となっている。
以下、都市再生整備計画による整備方針と主要事業は次の通り。
■整備方針
▽交通結節点の利便性向上=長浦駅を誰もが使いやすい交通結節点とする。①基幹事業:長浦駅南北自由通路整備、長浦駅北口広場点字ブロック、長浦駅北口シェルター②提案事業:長浦駅舎改修、長浦駅オープニングイベント
▽交通安全性の向上=①交通事故が多い個所や通学路を整備し、通勤・通学などの安全対策を図る。①基幹事業:交差点改良、通学路の歩行帯整備②提案事業:防犯・交通安全マップ③関連事業:特定交通安全施設等整備事業
▽防災性の向上=安全な市民生活の確保に向けた、防災、防犯対策の強化を行う。①基幹事業:耐震性貯水槽②提案事業:防犯・交通安全マップ③関連事業:防犯灯整備
■主要事業
【基幹事業】
▽市道代宿神納線・市道蔵波台線整備事業=①290.2m②10年度③4100万円
▽市道長浦駅前二丁目7号線整備事業=①350m②11年度③2400万円
▽市道長浦駅前三丁目3号線整備事業=①75m②11年度③500万円
▽市道長浦駅前三丁目10号線整備事業=①200m②12年度③1400万円
▽市道長浦駅前五丁目2号線整備事業=①300m②10年度③2100万円
▽市道長浦駅前五丁目11号線整備事業=①340m②12年度③2300万円
▽市道蔵波14号線整備事業=①50m②13年度③500万円
▽耐震性貯水槽整備事業=①-②11年度③1700万円
▽長浦駅北口広場整備事業=①-②14年度③3800万円
▽長浦駅自由通路整備事業=①-②10年度③11億2100万円
【提案事業】
▽長浦駅舎等整備事業=①-②10-13年度③15億7100万円
▽長浦駅オープニングイベント=①-②13年度③100万円
▽防犯・安全マップ=①-②14年度③100万円