国土交通省常総国道事務所は、平成22年度の事業概要をまとめた。事業費は118億4200万円で、そのうち首都圏中央連絡自動車道(圏央道)には116億円。22年度は、(仮)猿島岩井ICからつくば中央IC間で改良工事や高架橋工事、用地買収、調査設計を推進。稲敷ICから(仮)大栄JCT間(千葉県)でも橋梁工事、改良工事、用地買収、調査設計を進める。一方、国道6号牛久土浦バイパスには2億4200万円を計上し、県道学園西大通りから県道学園東大通り間では用地買収や改良工事を進め、牛久市の遠山町から城中町まで約1・3km区間では調査設計を実施する。
【圏央道の建設】
(仮)猿島岩井IC(坂東市)から東関東自動車道の大栄JCT(千葉県成田市)まで63・5km区間の整備を担当。そのうち、つくばJCTからつくば牛久ICまでを皮切りに平成9年度に用地買収、11年度からは高架橋下部工に着手した。これまで、つくば中央ICから稲敷ICまで23・8㎞が2車線で開通している。
22年度は、つくば中央ICから西側の(仮)猿島岩井ICまでの区間で、用地買収、改良工事、高架橋工事を推進する。
このほどまとめた発注見通しによると、「圏央道谷田川高架橋下部その1工事」(基礎工、逆T式橋台1基、張出し式橋脚4基、つくば市)、「圏央道つくばIC改良その5工事」(路体盛土)を、それぞれ第2四半期に発注の予定。
稲敷ICから東側でも、用地買収、改良工事、高架橋工事などを継続する。発注見通しによると、江戸崎橋上部その1工事(橋長289m、8径間連続2主鈑桁橋W463t、稲敷市)、清水橋架部その1工事(橋脚4基、稲敷市)、東IC改良その5工事(路体盛土、調整池、稲敷市)などを順次発注の予定。千葉県区間でも神崎IC改良工事などを計画している。
【国道6号牛久土浦バイパス】
全体のうち4年度に、国道408号から学園東大通りまで3・9㎞を事業化。10年度から、国道408号から学園西大通りまで2・3㎞区間の用地買収や改良工事などを進め、15年3月に開通した。
その後、残区間である学園西大通りから学園東大通りまで1・6㎞を進めており、22年度も用地買収および改良工事を推進する。
20年度に事業化した牛久市遠山(国道6号)から牛久市城中(都市計画道路城中田宮線)まで約1・3㎞区間では、21年度に予備設計を実施(担当は三井共同建設コンサルタント㈱)。22年度は調査設計を実施する。