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山梨県中北建設事務所

城東BPⅡ期工区着工/浅原橋下部工など/県中北建設22年度事業概要

2010/05/28 山梨建設新聞

 県中北建設事務所は、今年度の事業概要をまとめた。道路事業では、国道411号城東バイパスⅡ期工区や韮崎南アルプス線浅原橋架替事業など昨年度から継続して進めている大型事業をメーンに、国道140号(甲府市和戸地内)・国道358号(甲府市上今井地内)・甲府韮崎線(甲府市美咲~甲府市塩部)での電線共同溝設置、甲府山梨線甲府跨線橋歩道設置、甲府昇仙峡線山宮道路改良、甲府韮崎線宇津谷地内歩道設置、甲府市川三郷線改良などを予定。

 街路事業では、田富町敷島線、滝坂下今井線、古府中環状浅原橋線の整備を行うほか、昭和町に建設しているSC「イオン」のオープンに伴いSCに隣接する県道甲斐中央線も整備する予定。

 また電線共同溝設置事業として、相生一丁目飯喰線、滝坂下今井線、塩部町開国橋線、古府中環状浅原橋線、甲斐中央線への設置を計画しており、準備が整った箇所から一部着工する見通し。

 公園関連の整備は、御勅使南(みだいみなみ)公園の遊具改修工、舞鶴白公園の石垣補修工、自由広場修景工などを予定。昨年度に続き小瀬スポーツ公園、緑が丘スポーツ公園の防災公園工事も行う。

 河川事業では、集中豪雨などによる浸水被害を防ぐため管内102河川のうち12カ所程度で護岸工などを行う。また、御勅使川など12カ所に砂防整備、甲斐市内2カ所に崩落対策など、防災事業を促進する。

 今年度整備を予定する河川は、鎌田川、山王川、平等川、濁川、藤川、十郎川、間門川、八糸川、相川、貢川、流川、高倉川など。

 主要事業概要は次の通り。

■道路事業

【国道411号・城東バイパスⅡ期工区】

 甲府市東部から中心部までを結ぶ幹線道路で、すでにⅠ期工区(甲府市市川田町~甲府市砂田町L1670m)は供用を開始している。沿線には山梨学院大学(甲府市酒折2‐4‐5)などの教育施設があり、通学路としても広く利用されている。現在、Ⅱ期工区(甲府市砂田町~甲府市朝気1丁目L770m)の建設に向け用地買収を行っており、その進捗率は約85%。今年度は用地買収をさらに進めるとともに、砂田町側の地盤改良工事など一部工事に着手する。Ⅱ期工区の総事業費は約86億円。

【韮崎南アルプス中央線・浅原橋架替事業】

 建設から54年が経過し老朽化が進む浅原橋の架け替えを行う。建設地は現橋の上流側を予定。今年度は昨年度に続き左岸側の用地買収を進める。また、右岸側の橋梁下部工、左岸側の切り回し道路工など一部工事に着手する。取付部含む全体延長はL1100m(橋梁部407m)。総事業費は約48億円を見込む。

【国道358号橋梁耐震補強】

 甲府市と富士北麓地域とを結ぶ国道358号は、災害発生時の第一次緊急輸送道路に指定されており、早急な耐震化が必要とされている。このため線内にかかる橋梁に順次、耐震補強工事を行う。事業区間は甲府市古関町~甲府市中小河原町までで、対象となる橋梁は27橋。

【田富町敷島線】

田富町敷島線は、山梨県流通団地(中央市山之神)の南側を起点に、釜無工業団地、JR竜王駅東側を北上し愛宕下条線及び桜井町敷島線と接続する総延長8860mの都市計画道路。竜王駅東側に建設している立体工区は5年度に事業着手し、今年度の供用開始を目指している。同工区の延長はL640m(W17m)で、事業費は約60億円。立体工区から北へ続く大下条工区は昨年度から事業に着手し今年度は用地買収を進める。同工区の延長はL375m(W17m)で、事業費は約7・5億円。27年度の供用開始を目指している。

■河川事業

【鎌田川】

 近年の開発により治水安全度が年々低下し浸水被害が頻発している。このため2年度から河川改修事業を実施。今年度は護岸工L100m、旧堤防撤去L100mなどを予定。計画全体の延長はL6900m、総事業費は約240億円。

【平等川】

 甲府市と笛吹市の市街地を流れる平等川沿岸では浸水被害が頻発している。このため、昭和61年度から河川改修事業を実施。24年度までに笛吹川合流点疾風橋までの完成を目指す。計画全体の延長はL5100m、総事業費は約38億円。今年度は護岸工L600m、橋梁上下部工、樋門工などを行う予定。

【濁川】

 甲府市内を流れる濁川は、流域内の都市化にともない浸水被害が発生している。今年度は、省路橋から相生交差点までの間で新規事業に着手する予定。測量・調査・設計をメーンに行う。計画全体の延長はL1635mで総事業費は約52億円。



【写真=現在の浅原橋。朝夕は渋滞が目立つ】

 

現在の浅原橋。朝夕は渋滞が目立つ。001614.JPG

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