水源の位置や給水人口、給水量などの変更認可申請に向け、厚生労働省と協議を行っている春日部市は、平行して27年度まで、今後10年間におよぶ水道施設の整備計画の検討作業を進めている。主なものでは、県の古隅田川改修に伴う北部浄水場5号井移設工事で、16年度は実施設計および用地の買収、翌年度の工事着手を目指すほか、17年度からは北部浄水場の配水池改良工事など想定。また石綿管更新については、完了目標を平成27年度に置き、引き続き事業を推進していく。
施設の整備にあたっては、基本的に新設は行わず、老朽化による改良や更新事業などを中心とし、災害時など非常時に強い水道を目指す。
北部浄水場5号井は、近隣の梅田2-61-5地内に移設する。敷地面積は約54㎡。規模的には、現況とほぼ同程度で計画している。
北部浄水場5号井(梅田2-61-6)規模は、ケーシングパイプがL350m×口径350mm、揚水管が90m×150mm。ポンプ仕様は、口径125mm、出力37kw、揚水量毎分2立方m、揚程71m。揚水量は毎時90mとなっている。
また17・18年度に予定する北部浄水場の配水池改良工事は、老朽化などにより第3配水池(RC造、1、240立方m)と第4配水池(同、1、200立方m)を改良。容量は、現行よりも増量させる計画でいる。
また石綿セメント管更新工事は近年、10年度が事業費3億2、108万円を投入し4、640m、11年度2億7、666万5、000円・3、718m、12年度2億4、017万7、000円・2、877m、13年度2億5、548万1、000円・3135m、14年度2億210万4、000円・3、248mと、順次進めてきた。
このほど行われた1月の臨時議会では、条例の一部改正に関する議案が承認されており、16年4月1日から施行する。