戸田市(神保国男市長)は18日、16年度当初予算案を公表した。23日に開会する、市議会3月定例会に上程する。一般会計は401億4、000万円とし、対前年度費9・2%増となっている。特別会計を含めた総額は623億4、637万7、000円で、対前年度費6・1%の伸び。大型事業では、北戸田駅東1街区市街地再開発の調査設計計画に6、120万円を計上したほか、第2小学校校舎等増築工事に9億4、493万2、000円などを盛り込んでいる。
普通建設事業費は、50億4、072万4、000円で、対前年度費14・7%と大幅に伸びている。土木費は72億7、558万6、000円とし、同0・3%と微増。
そのほか建設関連では、新曽第2土地区画整理事業の基本設計委託料に5、135万2、000円、画地確定測量委託料に1、408万3、000円を計上している。
上戸田川改修関連には3億4、940万円を投入。内訳は、護岸工事に1億1、610万円、浚渫業務に4、360万3、000円、新田橋ほか2橋の詳細設計に2、160万6、000円、浄化施設詳細設計に1、559万9、000円のほか、稲荷木調整池築造工事に1億494万円。
同調整池は、福祉の杜(上戸田5-4)の北側に整備。早期に設計業務を委託し、仕上がり次第工事発注。容量は1、000立方mを想定。整備地は市有地で、現在は駐車場となっている。
また、荒川左岸排水路の整備計画策定に550万円、護岸整備工事(左岸26m、右岸20m)に8、568万円を盛り込んだ。
小中学校の耐震補強関連では、第1小学校管理教室棟の工事費に4、228万円を計上している。また、設計・診断などの委託費に総額7、000万3、000円を盛り込み、次年度以降の工事に備える構え。
主要事業の概要は次のとおり。
【北戸田駅前東1街区市街地再開発】
16年度下期の都市計画決定、17年度上期の組合設立認可に向け、再開発ビルの基本設計に着手。18年度早期の着工、20年度の完成を見込む。事業費は67億円。再開発ビルの施設・規模は、RC造地下1階地上29階建て、延べ床面積2万7、000㎡。準備組合は13年度に設立。事業協力者は、戸田建設関東支店(さいたま市、電話048-827-1301)
【第2小学校増築工事】
敷地内南側に、校舎棟を1棟新築。RC造の2階建てで、延べ床面積は1、398㎡。普通教室4室のほか、給食調理室(1、200食対応)、ランチルーム、オープンスペースなどを配置。設計業務は、渡辺建築事務所(豊島区、電話03-3987-1946)が担当。
【新曽第2土地区画整理事業】
基本設計は、地区内全体の道路や、駅前広場などが対象。換地設計はアジア航測埼玉支店が担当しており、17年度中の仮換地指定を予定。事業区域は同市中心部の40・5haで、総工事費262億3、900万円を投入。